昨年の8月私は、
3ヶ月ほどの長期休暇を
取るつもりで行っていたハワイ島で
穴口恵子ちゃんや
心屋トップ人的講師のいかりんなどと
一緒に乗馬に行っては
馬から落ちて上腕を骨折した。
心屋仁さんやら
旺季志ずかさんやら
と行った運のめちゃいい人たちとも
ハワイ島で交流していたばかりだったので、
なんだか本当に自分にそんなことが
起きるとは不可解であり
同時に前から決められていたような
どこかしっくり来る感覚もあった。
骨折しただけなら良かったが
神経麻痺もあり、
しばらくは右の手が
全く使えないままだった。
日本に戻り、
夏から秋へ、秋から冬へと
季節は代わり
その間に
全身麻酔での手術、
17日間という長い入院、
毎日のリハビリが続いた。
母や妹や甥、姪、の世話になり
無力なままで愛されるという
経験にどっぷり浸かるとともに、
その間中が
長い冬のようでもあった。
それは暖炉の側で
ぬくぬくしていては
とっても快適でありながらも
やはり外が冬であり吹雪であることは
変わらない、
そんな豊かでやさしく
同時に少し厳しい、不思議な日々だった。
骨折のショックや
私の脳のケミカルが変わったのか、
その間に私はなんども死にたくなった。
未来を恐れ、
現実を無意味に感じ、
生きることを面倒に感じ
諦めたくなった。
腕を折っただけだというのに!!
そして春へと向かう
季節の中で私の中で
自分が本当にしたいことであり
生きること
ここにいることの意味へと
深く沈んで行った時に
現れたのは、
生きたい、
という原初の衝動よりも
「仕事をしたい」
というその時の自分にとっては
わけのわからない強烈な衝動だったのだ。
「仕事をしたい」
それは私が命がなくなる前に
自分がここにやってきたことの意味を
満たさねばならない、
そんな思いだった。
奇しくもその頃出ることになった
私の初めての本のタイトルは
「あなたがここにいることの意味」
というタイトルとなった。
「私たちはどこから来て
どこへいくんだろう」
私の最初のスピリチュアルへの
モチベーションはそんなことからだった。
次は力への欲求!
見えない力を身に付けることで
もっと力ある自分になりたかったのだ。
そして、自分がどこから来て
どこへいくのだろう、などという
ことに興味がなくなるほど
今やりたいことへと動いて
いたはずなのに、
そうして私は振り出しどころか、
マイナスにさえ感じる場所へと
戻った。
この世界に本当は
意味などない。
それを悲観的に捉えることもできれば
ただ言葉そのままを受け取っては
そのやさしさを知ることもできる。
(続く)
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