「そみさんならできますよ!」

 

 

ある映画を見終わって

高揚感の中にいるらしい

とあるコースの修了生と

たまたま会う機会があった。

 

 

「そみさんならできます!」

「やってください!」



???????

 

 

一体何のこっちゃ、

と思ったらミュージカル映画の

内容らしい。
 

興奮のあまりか

長い話を短くしすぎだ。


 

とはいえなんにしても

本当に伝えたいことだけを

伝えてきたのだろう。

 


「ミュージカルやりたい!」

 

とも言っている。
 

 

そうか、そうか、

何にしても光栄だ。

 

 

そしてその映画は

「Greatest Show man」

と云う。


どういうことなのか

彼女に聞いてみるのもいいが

とにかく映画を見てみようと、

 

ネットを開いた。

 


席の状況を見てみる。

 

 

うん。大丈夫。

 

一番後ろの席はまだ開いている。



などと思いながら

その時は予約せず

 

絶対行けるとわかった

直前にiPhoneで

チケットを購入した。
 

よかった!

 

一番後ろの端っこの席は

まだ空いていた!

 


その日六本木は雨だった。

 

念のためにとパーソナルトレーニングのジムで

傘を持っていない私に気づいては

渡してくれたビニール傘を持って

けやき坂へとタクシーをつけた。

 

もうすぐ始まる。

 

右腕をかばいながらも

急ぎ足で映画館に到着、

 

これまた急いで

番号入力しては発券する。

 

便利だ!

 

スクリーン7、

いや6だったかも知れいない、

 

の重い扉を押して中に入ると

すでに映画は始まっており、

 

音楽が爆音で鳴り響いていた。

 


そうだ。

 

なんとか、っていう

音がすごいバージョンのシアターだったんだ。

 

骨折後家にいることが多くなり

かなり環境刺激に敏感になっている自分に

気づく。


 

心拍数が上がっては、

胸のあたりに意識が集まるのを

心のどこかで眺めながら、


闇と光の中

階段を登った。

うわっ。広い。
 


そして通常のスクリーンよりも

ずっと大きい。


 

そして私の席は、

観客の正面を横切った

向こうの一番端の一番上!!

 

やっちまったなあ。


こっちの端にすればよかった。



そんな無意味な(笑)

思考を眺めながら

暗い爆音の中

 

胸の動悸がさらに

大きくなることを感じながら

またまた階段を登っては

やっとの思いで席についた。

 

 

 

 

 

うるさすぎる。

 

私には無理。



胸はドキドキのままだし

もう帰ろうか、

 

え〜ん、帰りたい。


インナーチャイルド

大騒ぎである。(笑)



ああ、でもまた

こっちの端からあっちの端まで

渡らなければ外には出られない。



絶望。



 

そこでふと

バッグの中に耳栓が入っていることを

思い出す。


 

幸い一番端っこの一番後ろの席、

私の思惑通り周りには誰もいない!


私は心置きなく

小さなクロスショルダーのバッグの中を

カサカサとまさぐる。

 

そして緑色の耳栓を

手の感触で一対掴んでは

一つ一つ潰し耳の中へと押し込む。

 


ほっ。


 

耳栓をしても

十分英語のセリフを聞き取れるし

音楽だって楽しめる。

 

立っていた金属音が

まろやかになって

聞きやすい。

 


私は噴出したアドレナリンを

おさめては落ち着くべく、

 

目と耳は映画に向けながらも

意識を呼吸に向けては

それがゆっくりとなるように

コントロールする。

 

肋骨が広がっては縮み、

胸が上下するのを感じながら

意識の中心を丹田へと持っていく。

 

そして椅子とコンタクトしている

背中の感覚もまた

しっかりと感じてみる。

 

 

ゆっくりと呼吸を繰り返すうちに

まず背中から力が抜け、

 

それから少しづつ体全体から

力が抜けては、

 

徐々に映画に集中し始められた。
 

実際の時間にすれば

5分もなかったかもしれない。

 

ただ恐れたり、焦ったりしている瞬間は

永遠で終了かのような長さで

時間は迫ってくる。

 


そして映画に集中してからは

あっという間だった。

 

息をもつかさぬ(比喩ね。笑)

展開で、

 

感情の波に乗っているうちに

映画は終わっていた。

 


 

映画の内容や感想、

感じたこと、

 

冒頭の修了生の言葉、

などについて書きたくて

書き始めたのに、

自分の映画館での

体感を伴うメンタルドラマを

書いているうちに

力尽き果ててしまった。

 

笑。

 


続きは書くかどうか

わからない。


人生はいつだって

今しかないのだから。


と偉そうな教訓を垂れて

終わりにする。

 

私は自由だ!
 

笑。

 

 

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