自分ではない自分と共に生きる
病院に強制収容された精神障害者は、病気が治って退院してくるわけではない。
治りはしない。医者も治せはしない。
抗ウツ剤などの精神変様物質を注入されているだけだ。
だから前より異常になって退院させられる。
だって入院前は変であっても、それが自分なのに、退院してくるのは自分ではない自分に制御されている肉体なんだ。
死ぬまで薬漬けになる。
それに抗ウツ剤には自殺という副作用が隠されている。
誰からも愛されたことも愛したこともないくらい憂鬱だった人が、薬で陽気になってしまう。
これっていいことかもしれないけど、薬で陽気になった人は、自分や他人に嘘をついている。
心で愛し合いたい、とみんなは言うけど、心は肉体に支配されている。
薬を飲めば、心だって変わってしまう。
薬で変わる心は、食事でも変えられる。
バナナ一本食べるか食べないかで、人を愛する心なんて変わってしまう。
狼少年ケンはネットの中で生きていた。
「長雨に果実甘味も流れ落つ」牧童
takさんの日記の狼少年の寓話から刺激を受け、「僕は狼少年ケンの歌を口ずさんでいる」とコメントしてしまった。すると、
「ところで。牧童さん。
狼少年ケンの歌って。。。どんな歌なんでしょう?
たぶん私の世代じゃないと思うのだけど(^^)」
とコメント返しが来てしまった。
ヒェ~ 狼少年ケンの歌を知らない世代と僕はフレ友になっているんだ。
これって、すごい!
ネット文化がなければ、出会うことなど考えられない二人。
(実像と出会うことも抱き合うこともない、というのが哀しいけどね)
ごめん。僕、また嘘をついてしまった。
あわてて、狼少年ケンの歌を大声で歌おうと思ったら、曲も歌詞も出てこない。
今までなら、「なんだ、嘘つき! 歌なんか知らないんじゃないの」で終わってしまう。
ところが何でもあるネット世界はすごい。
ネットの中で、あの狼少年ケンは生きていたのだ。
だから僕が狼少年ケンの歌を口すさんだという嘘は、takさんにバレないですみそうだ。
狼少年ケンはテレビアニメとして昭和38年11月24日から昭和40年7月12日に放送されたらしい。
これって、僕が11歳から13歳まで見ていたことになる。
つまりだよ!
僕は狼少年ケンをテレビで見ながらだね、なんと体毛(陰毛&脇毛)が生えてきて、狼男に変身したんだ!
主題歌の作曲は小林亜星さん。
ワーオ! ワーオ! ワーオ!
ボバンババンボン ブンボバンバババ
ボバンババンボン ブンバボン
いつも おいらは 泣かない
どこまで 燃える いのち
ガッチリつかむぜ 太陽
嵐はまたくる
歌えよケン! 叫べよケン!
太陽に とどくまで
泳げよケン! ジャンプだケン!
走れ 狼少年ケン!
どうですか。曲を知らなくても、お腹が元気に揺れ出しませんか。
曲? 僕も思い出せない。
音痴な僕はいつも、最後の「走れ 狼少年ケン!」だけを大声で叫んでいただけだから。
交換日記
「梅雨長くアガパンサスも力尽き」牧童
僕は幼い頃から、毎年、正月になると日記を書き始める。
今年こそは日記を書き続けようと思う。
でも、毎年、三日で終わる。
三年連用日記を買ってみても、三年間、三日で終わっている。
「三日坊主」
これは人間の本質(?・僕だけかな?)を実に見事に表現した言葉だ。
こんな僕が数ヶ月続いた日記がある。
それは中学三年の時、彼女との交換日記だ。
彼女が数行書けば、僕が3枚書いていた。
ここで日記を書き始めてみたが、
毎日書くのは、やはりしんどいな。
素敵な彼女との交換日記なら、書く意欲が湧いてくるかもしれない。
今日はtakさんの日記の狼少年の話からの刺激を受け、急に「狼少年ケン」の歌を口ずさみ、狼少年の大人の寓話をコメントに書いておいた。
彼女の心地よいスペースには、少し場違いだったかもしれない。
Aさんのご指摘のように、その関係の話を書いているわけではないのに、僕の周りは福祉関係の方、看護師さんが多いようだ。
病・老・死に近い世界で働いている方々は、自分の職場空間とは異なる「生」を謳歌する世界への憧憬が強いのかもしれない。
でも……
僕はイキイキとした生命世界の住人にはなれない。
福祉関係の方、看護師さんは心優しい方が多く、僕の優しさを感じて、集まってくる。
これも嘘っぽい。
となると、やはり職業柄、僕みたいな男を介護したくなるのかもしれない。
僕の周りの女は、また群れないタイプで、心のどこかに病をかかえている方が多い。
これは僕自身がそうだからだろう。