紙一重 「紙一重」 武久ぶく 生きたくても生きれない人がいた 生きるのが辛いからと死んだ人がいた 名医から助けられた命があった 医療すら受けられず死にゆく者がいる 老いて穏やかに逝く人がいる 栄養すらままならず餓死する赤子がいる、、、 脳幹出血に倒れ生死をさ迷った僕がいる 生と死には何の理由も理屈も訳も意味もない ただそこにあるものは、、、生と死なんぞとは紙一重