青い空の下、今日も素敵な1日が始まるよ。
初めて訪れた土地で、こんなに綺麗な風景を目の前にして、私はなんてしあわせなんだろう。
日常から自分を切り離す。すると、時間がゆっくりと流れていく。
このまま時が止まってしまえばいいな・・・なんて思いながら、きれいな空気をいっぱい吸い込んだ。
きもちいいな・・・
きれいな花壇や美しい木々に囲まれたお宿。どこを切り取っても画になるような気がして、シャッターを押す回数も自然と増えていく。
お手入れが行き届いていて、立派なお宿。従業員の皆さんも、とても親切で丁寧。
宿主による教育が、徹底してなされているんだろうな・・・
そんなことを思いながら、おいしい空気とおいしいコーヒーで、のんびり過ごす朝。
そんな私の思いに翳りを与えた、ある情景。
花が切り取られて、地面に置かれていた。その花の近くには、刈り取られた雑草も一緒に。
思わずシャッターを押してた。
2枚とも露出アンダーで、暗く・・・・・・
この花、いったいどうするんだろう・・・・・・
「きっと、飾るんじゃない?」
そうかな・・・だって、萎れかけてるもん・・・
飾るなら、切ったら直ぐに水に入れるはず。このお宿だったら、きっとそうするはず。
このまま、この花たちを持ち帰りたい気分になった。
この花の行く末を案ずると、何か残してあげたい気分になった。
その時の私の感情を写真として、2枚。暗く2枚を。
テラス席から席を立つ頃、軽トラックがやってきた。
運転していた初老の男性が、この花と雑草を荷台に乗せた。無造作に・・・
綺麗を維持する従業員さん、立派にお仕事をされているんだよね。
何も悪いことをしている訳ではない。それに、私がこんなことを思っているなんて、彼は想像もしないだろう。
切り取られた花たちは、恐らく他の花の邪魔をするんだろう。
たくさん増えるし、勢いがいい花だから。
不要なものを排除することは、時にたいせつ。
じゃぁ、人間は・・・・・・・・・・・人間社会の構図にもよくあるはなし。
職場だって、学校だって・・・身勝手ゆえの哀しいはなし。
2枚の写真を見ながら思ったことは、愛おしいと感じる人が1人はいるってこと。
「1人だけいる」なのか、「1人もいる」なのか。
考え方次第で、強くなれる気がするよ。
そんなことを思った、快晴の朝のできごと。



