杉線香に想う 駒村清明堂にて・・・(茨城県石岡市) | アンダンテ♪・・・ゆっくりと

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どうぞ、ご了承くださいませ。

         

先日、ブログのお友達である花音ゆみさんからお誘いを受けました。
水車のある工房へ一緒に写真を撮りに行きませんか?というお誘い。
なんと嬉しいお誘いなんでしょう。ぜひご一緒させていただきたいと思い、その日が来るのを楽しみにしていました。

花音ゆみさんの車に同乗させていただき、向かった先は・・・

駒村清明堂

杉のお線香を作っている工房です。お線香って、どうやって作るか想像できますでしょうか?
私は恥ずかしいことに、想像するどころか考えたこともありませんでした。普通に家にあるものとして、見ていたと思います。

駒村清明堂は、100年以上の歴史を持つ杉線香の工房。5代目である駒村さんが、工房の中の案内と丁寧な説明をしてくださいました。
ふむふむ・・・なるほど、そうやって作るんだぁ!
驚きとともに、私にとっては人間にとって大切な何か、を教えてくれる場所となったのです。



































水車を回すのは、自然の恩恵、筑波山からの湧水。

水がある限り、電気なんていらないよ。ガタンゴトン・・・























水車のお仕事は、杉の葉を細かくすること。
そう、杉線香の材料となる粉を作っているのです。

「水車の回る速度がいいんだね。遅いのがいい。ゆっくりだから香りが残るんだよ、杉の香り。」と、駒村さん。
細かくなった杉の葉を、更にふるいにかける・・・先人が残した細かい職人技。







杉の葉を摘み取る作業をしている老婦人がいらしゃいました。
「葉だけを摘み取るんだよ。そしてね、茎は焼いて灰にして畑に撒くの。」
1つも無駄が無い。エコ・・・いや、そう呼ぶにはあまりにも軽々しく、人間の元来持っている知恵の尊さを感じる。
杉の葉だけを摘み取る、ひとつ、ひとつ、丁寧に。
この葉がお線香の元になるとは・・・






















杉のヤニが糊の代わり。糊やつなぎは使用しません。
そして杉は、樹齢50年以上のものを使用しています。
「若い木だとね、粘りが足りない。人間と同じだね。」駒村さんは笑顔でお話しされます。
清流の水を沸かして、杉の粉を練り上げてお線香の形にする。

原料は、水と杉だけ。






全てが自然のもの。
自然との共存。

私たちの生活は、便利なものに囲まれています。
ボタン1つ押せば、電気だって点くし、買い物だってできちゃう。
どこに居ても電話やパソコンで、人と繋がることだってできる。寝っ転がっていたって、できちゃうこともたくさん。
便利に慣れてしまったんだから仕方ないけれど、今やこんな時代背景。無駄の無い生活というものを、見直さなくては・・・
何が大切なのか、何が本当なのか・・・
人間を愛するように、自然を愛すること・・・
私たち人間が、いかに自然に生かされているかということ・・・
しみじみと感じさせられ、なぜなんでしょう、心の中にふんわりとあたたかいものを感じました。

駒村さんは仰います。「自然と一緒に生きてるんだよ。」
この言葉が私の耳から離れることなく、今でも駒村さんの優しい声が私の中で響いています。



百年の香り

駒村清明堂で求めてきた百年の水車工房の杉、そして百年の笠間菊まつりの菊で創り上げたお線香。
翌朝、家で・・・素晴らしい香り!
そして、1本1本が愛おしい。













花音ゆみさん、駒村さん、素敵な1日をありがとうございました。

【駒村清明堂】
茨城県石岡市小幡1899