お久しぶりの更新です。
前回文句を言っていたパソコンは結局没、インテルアイマックに。
バグがあって時々活動停止になりますが、全体にスムースに動いています。
何より立ち上がりの早さは驚異的、20秒程度だと思われます。
同じ頃の製品である、工房の24インチアイマックは2分程掛かるのに。
その上静か、熱も上がらず安心して使えます。

アベノミクスのインフレ化の影響を着物業界はまともに受けている様です。
何せ、生糸の価格が一昨年に倍に高騰、その後円安で強烈な値上げ圧力があったにも拘らずその上昇は押さえられていたから内部圧力は相当に高まってしまっていました。

生糸一キロの価格は三千円でした。
それが倍の六千円に。
大体反物一反に一キロの生糸を使います。
練りで不純物を洗い落とすと七百g強となります。
つまり、一反三千円の原価アップでした。
本来なら原価は掛け率として計算されるので、値上げの基本的な価格はそれだけで五千円を超える筈でしたが生糸の原価の転嫁のみ。

その上に強烈な円安。
耐えに耐えていた価格改定圧力がここに来て爆発したかの様になってきました。
毎月の様に価格改定。
白生地は昔から先物受注を受け機屋が安定操業していたのです。
しかし、生糸の相場が値上がり一方になった現在、先物で受注する体制は根底から破壊された様です。
値上がりを受けられない問屋には納品しない機屋さんが続出。
しかし、反対に廃業する機屋さんも続出する始末。

今迄普通に手に入っていた生地が手に入らない可能性が増大している様です。

現在の価格なら日本で蚕を生育してもペイするのではと言われ始めています。
しかし、桑の栽培から始めないといけない養蚕は手間ひまの強烈にかかる農作業、もう一度やって欲しいと言ってもやる人が居るでしょうか?