京都のお隣滋賀県の嘉田知事はその人間性や知見から関西だけでなく全国から敬愛されていました。
特に女性から。
京都の山田知事の活躍も住民として力強く思っていますが、嘉田知事は女性、注目に値します。
知事として進まぬ国の施策にいらだちを憶えるのは当然の事。
橋下氏が国政に打って出たのも、その橋下氏の掲げる政策が後退したのも後押しをしたのだと思います。
しかし、準備不足が酷過ぎました。
原発反対は国民の共通の意思となっているのに、それを掲げた所で指示が集まる筈はありません。

そこで蜘蛛の巣に引っかかってしまいました。

小沢さんです。
小沢氏は肘鉄を食らわされた橋下氏から鞍替え、清新なイメージの嘉田さんに飛びつきました。
求愛には美辞麗句が付き物、良い所だけ見せたがるものです。
その本質を見破れなかったのは嘉田さんの落ち度には違いありません。
すべて嘉田さんに従うと言っておきながら、共同代表になれないとなると嘉田さんを追い出したのです。
会議には一切顔を出さず連絡も取れない状態にする小沢氏の手法は昔からのもの。
昔から敵前逃亡の常習犯と揶揄されてきました。
福田元総理の「会ってくれないから、僕辞めちゃった」退陣を引きずり出したあの手法です。

未来に合流しなかったら完全消滅に近かった筈の小沢チルドレン、利用するだけしてして嘉田知事を追放。
政党助成金は全て懐に入れて。
いかにも汚い。

識者からするとこれは見え見えの結果だとか。
素人でも危うい事を感じたのですから。
嘉田さんの焦りが生んだ結果ですが、小沢氏の汚なさがまたもや明白になりました。
小沢氏は所謂悪人顔、落選した側近の山岡氏も同じ。
人間は50歳を超えると顔に責任を持てと言われます。
一時は絶大な期待をした小沢氏ですが、もう辞めた方が良いのではと退陣勧告を申し付けます。
嘉田さんも致命的な傷を負いましたが、仕方ありません、自業自得というもの。
名誉回復のお手並み拝見です。

ところで阿部首相が原発の新規の建築を容認する発言をし始めました。
この人も「僕チャン辞めちゃった首相」の一人、暴走してから辞めちゃったでは取り返しがつきません。
是々非々で国民も反旗を掲げる必要があります。
日本人は切羽詰まれば解決の糸口を捕まえる天才ですが、放射能を除去する技術は無理。
宇宙戦艦ヤマトを持っている訳ではないのですから。
元々、嘉田知事の宣言した卒原発が最も正しい方向だと思います。
年を切っての脱原発も無理というもの。
原発の破棄にどれだけ多額の費用と年数が掛かるのか。
現在廃炉の工程に入っている東海原発も全く目処が立っていません。
動かす事も不可能、コンクリートで固めて前時代の象徴として遺すしかないとも。
原発は元々未完成の技術、将来の科学者が解決法を見付けてくれるだろうと見切り発車して作ってしまった無責任な技術です。
余りのエネルギーの強さが魅力でバカされてしまったのです。
新規の原発は許すべきではありません。
日本の原発はコストを考え一杯手抜きしたまま、早急にその部分を補強しなくてはいけません。
その上での再稼動は認めるべきだと思っています。
そして耐用年数が来たものから廃炉。
電気料金の高騰は日本の生命線である中小企業の物作りを止めてしまいます。
勿論大企業の輸出も。
ソフトランディングで廃炉、その技術を輸出する事も念頭に。

グーグルの地図に航空写真があります。
日本全土を俯瞰する画面をご覧下さい。
小松左京氏の「日本沈没」がいつか起きるのではないかと思わせる程、日本は地球の底に引っ張られています。
東北大震災では数メートル日本海溝に向って移動、その上地盤沈下もしています。
世界の地震の一割が日本で起きていると言われている国土に、壊れれば修復不可能な原発はどう考えても不要。
智慧を出し合って解決しなくては子孫に禍根を残す事になります。