民主党の政治家はアドバルーンを揚げるのには長けています。
マニュフェストと称するお約束もその一つですが、掲げた途端後先見ずに実行しようとします。
一つの事象には長い年月を経た相克があります。
正しいからと言ってその経過歴史を抹殺する訳にはいかないのが人間の業です。

八ツ場ダムの前原氏、今回の新設大学認可の田中氏も新任大臣として成果を上げたかったのでしょうが、短絡に過ぎます。
新設の認可も答申を排しての不認可は権力の乱用、持つと使いたくなる田中氏の悪い癖ですが不認可された方は堪りません。
大学の乱立は目に余るのは分かりますが、それなら答申が出る来年度からにするのが良識というもの。
美男子で言葉も明瞭な前原氏にはズッと期待していました。
地元ですからね。
評論家としてなら十分値打ちがあります。
政治家は言葉だけでは詐欺師と一緒、結果を出さないといけません。

政治家は成し遂げた仕事の量がその人物の偉大さを決めます。
口を開いてこれをやりますと言った時には、放っておいてもそれが軌道に乗る準備が出来ていなければなりません。
つまり、根回し。
これが出来るには相当の実力が必要。
官僚も自在に操らねばなりません。
現在見渡したところこれが出来る政治家は皆無の様です。

しかし、これが出来ないと物事は進みません。
アメーバの如く、自己増殖を目指す官僚は何故か単細胞ながら知能だけは秀逸。
その知能に政治家が振り回されているのです。
ひょっとしたらこれを可能にするのは橋下大阪市長だけかもしれません。
果敢に喧嘩を仕掛ける彼の度胸に打ち勝てない気がします。
度胸の裏にはキッチリとした理論でも武装され、過ちがあれば即座に認める事もいといません。

石原氏が先鞭を付け後塵を任された橋下氏が官僚をてなづける。
この構図にはちょっと期待したいかも。