二年程前に亡くなった文化人類学者の梅棹忠雄京大名誉教授は情報産業という言葉の創始者としても有名ですが、日本語表記をローマ字アルファベッドにする事を提唱した人物としても有名です。
民俗学、民族学の特別な権威として日本の学会をリード、大きな影響を与えた人として知られています。
ローマ字表記は韓国語の表音文字と同じでとても国民に受入れられる筈はないのですが、そこには可成り深い意味もあったのです。
ローマ字にするという事は漢字を廃止する事でもありました。
ちょっと問題のあった漢字検定ですが、テレビのクイズ系の番組では漢字の読み書きが圧倒しています。
それを見る視聴者も一喜一憂楽しんで知るのが現状、漢字の廃止なんてとんでもないと思うのが普通です。
私もそう思います。

彼が表記をローマ字にしようとしたのには二つの理由がありました。
一つには日本人を国際社会で通用しやすく教育するのに手短かであった事。
島国であり乍ら国際社会で活躍しないと生き残れない資源のない日本を意識しての事だと思われます。
もう一つには漢字を使う国々との気質の違いです。
元々、日本人は北からアイヌ、西から朝鮮、中国、南からフィリッピン、台湾の人たちが流れついたと言われています。
その中で文字の無かった日本人は漢字という文字に飛びつきました。
漢字を図案化して表音文字の平仮名も発明、併用して今日に至っています。
梅棹氏はこの漢字を使う国々との余りの気質の違いに英語を使っても気質の通じ合う、オーストラリアやフィリッピン等英語圏と近しい方が日本の為になると考えたのです。
何と言っても欧米は理性的で自由、全てが良い訳ではありませんがマシだろうという事に尽きます。

昔、私がまだ小学校一年生ぐらいの時に、近所に住む怒ってばかりいる親爺に「おっちゃん、朝鮮人か?」と聞いたそうです。
その方の奥さんが大笑いで告げたと母から聞きました。
その頃、日本人は皆そう思っていたのです。
簡単に切れて怒りっぽく、何をするか分からないというのが彼らに対する定まった認識であったのは事実です。
差別され、迫害された生活をもがく彼らの行動がそういう風に写ったとも言えます。
会田雄次氏は韓国併合の後日本に流れ込んできた韓国人が一旗揚げようとする低所得者層だった為、日本で問題を起こす事が多く、日本人の韓国人を見る目がその様に定着したと著書で書いて居られました。
四十年程前、学生時代にトラックの荷台を作る工場でアルバイトをしていましたが、その下請けであった朝鮮系の人物はいつでも肩を怒らして喧嘩ごし、社員もこわごわ持て余したいたのを憶えています。
社員時代、絞りの色出しに韓国へ出張した時、二人の中年の社長と昼食後に散歩していましたが、急に言葉が荒くなって喧嘩を始めました。
男女だったので手は出されていませんが、温厚で社会的に地位のある方でも簡単に切れるのは民族性だと思った事があります。

中国は儒教の本家、手前勝手に事実歴史を変えるのはお手の物。
先日のデモが官製だった事が明らかになっています。
公安の警察がデモの人間にもっと集めろと言っていたり、メールで中止を呼びかけてあっという間に静まったのがその事実を示しています。
怪我をした日本人も被害を被った日本企業も、日本料理屋を経営する中国人も中国政府に保証を求めるべきだと思います。
サイバー攻撃も止んでいません。
既に沖縄は中国のものだと言う人間が増えてきました。
南沙諸島なんて遠く離れていてどう考えても中国領とは思えません。
資源が地下にあると聞いただけで横取りしようとするのは尖閣諸島と同じ。
沖縄の次は日本列島を狙うつもりだという人も居ますが、それは無理。
台湾から多くの漁船が尖閣諸島に来ましたが、中国へ進出した親中派企業が燃料費を出して中国に媚を売った行為。
台湾の漁船が遭難した際、尖閣諸島に住む漁民がこれを救助、その時の中華民国からの感謝状が残っているそうです。

しかし、注意すべき事があります。
対馬の土地を韓国人が買いあさっている事、本土の綺麗な水が出る山岳部を中国人が買いあさっている事です。
対馬をいずれ韓国領土にしようとしているのではと勘ぐられてもおかしくない行動。
中国では手に入らない清冽な水を確保しようとしていると勘ぐられてもおかしくない行動です。

冷静にしかし着実に手を打つべきですが、さて覚悟と手だては如何に。