ひたすら過去に旅をして
あなたとの思い出を辿ってみても
集められる場面が
昨日より また少なくなっている
こうして あなたは
わたしから 遠ざかってゆくのでしょう
愛し合った思い出さえも
色褪せていくというのなら
わたしの記憶のなかから
薄れてゆくというのなら
わたしは ひとりで
悲しみの谷を 渡っていく
何も思い出せなくなった夜は
星の数を数えればいい
あなたに会えなくなった夜は 眠るだけ
あなたに会いたくなった夜は 祈るだけ
そうして わたしは
悲しみの谷を 渡っていく
あなたを愛した記憶だけは
消えたりしないから