埋み火 ~うずみび~ | sometime

sometime

こころのなかで鳴り続ける鐘の音。
だれかのために鳴っている。
愛するひとに伝えたい音。
それを、言葉にしたいだけ。。。

街を紅く染めてゆく夕陽に溶けていくように
君の後姿が小さくなってゆく

坂道を登りきってしまえば
本当に君は消えてしまう

わずかな時間を 僕は目に焼き付けた

 街が紅く染まるたび 僕は君を思い出す
 そして 君の“さよなら”だけが聞こえてくる

 坂道のむこうには 大きなビルが建ち
 僕の部屋の窓からは もう 夕陽を見送れない
 
 それでも あの坂道のむこうから
 もう一度 君がやってきそうな気がする

 はにかむように小さく笑いながら
 
 僕の埋み火は消えない
 その火は あの日の夕陽よりも紅い