myストレス解消法(その33)(=゚-゚)

満開の薔薇‥



薔薇を育てる理由‥



薔薇くらい、咲きたがってる植物は、ほかにない。



ほっとくと、1年中、蕾をつけたがる。

そんなに咲きたい植物なんて、薔薇しかない。



でも、薔薇には、手間ひまも、お金もかかる。

薔薇に恋をしたばかりの頃は、必死で、「薔薇特有の育て方」を身に付けようとして、がんばる。



そして、自己流の育て方が、やがて身に付く。



自己流でもいいから、「薔薇特有の育て方」を身に付けた人が、"ロザリアン"。

そして、どこかの"ロザリアン"にもらわれない薔薇は、死ぬしかない。



だから、薔薇を育てるのは、その薔薇に「咲くため」「生きるため」の、チャンスを贈るため。



環境さえあれば、ほとんどすべての薔薇は、咲く意欲も、育つ意欲も持っている。



たとえ値下げされたり、半額になったりしている、病気の薔薇でさえ、環境が整えばすぐに、咲きたがる。

薔薇苗を買って、後悔したことは、ほとんどない。



だから、薔薇を育てる人の気持ちは、「捨て猫」「捨て犬」の飼い主と、ほぼ同じだと思う。

薔薇の「咲きたい気持ち」「育ちたい気持ち」を知っているから、貰い手もなく、死ぬ運命をたどるだろう苗を、ほうっておけないのだ。



薔薇は、「道具」ではない。

薔薇を育てる人は、薔薇の「咲きたい」意志を尊重し、それを助ける立場。



それが、薔薇の愉しさ。



「誰か」の役に、たちたい。

薔薇が好きなら、薔薇の役に、たちたい。



そう思う一心で、薔薇を、買ってくる。

それが、「生き物」と付き合うということ。



太陽の光は、暖かく、ふりそそぐ。

太陽の光を受け止めて、成長する植物がなければ、太陽の光のエネルギーは、無駄になってしまう。



太陽の光のふりそそぐ場所を、いっぱいに使って、薔薇を育てる。



すると、それだけ多くの薔薇が、「咲きたい」夢をかなえることができる。



そして、おそらくほんの少しだけ、地球の二酸化炭素が減り、酸素が増える。



そして、ほんの少しだけ、地球の温暖化を、さまたげることができる。



そうこうするうちに、50本近い薔薇を、育ててしまうことになる。



あるとき薔薇の育て方に失敗して、すべての薔薇の葉が落ち、薔薇が嫌になるときがやってくる。

でも、薔薇は生き物だから、見捨てるわけにいかない。



惰性でもいいから、育て続けていれば、いつかきっと、薔薇と暮らせてよかったと思える日が、またやってくる。



「眠れる森の美女」のように、薔薇に囲まれた家に住みたいというのが、夢だった。



計画したことではないけれど、結局はそれに近い場所で暮らすことになる。



それが、薔薇を育てる人("ロザリアン")の、運命だ。



(つづく・・)