myストレス解消法(その5)〃 ❛ᴗ❛ 〃



ドイツの哲学者、ハイデガー(Martin Heidegger)。



「不安」や、ネガティブな気分・感情というものは、自分のいまいる存在を考えるチャンス(=「成長」のチャンス)。

そうしたときにヒントになるのは、

「今ここにいる"Da sein"(ダーザイン)」(Da:ここ Sein:いる/ある)

という観念。

対象が曖昧で対処法がないものが「不安」、対象が明確で対処法があるものを「恐れ」とする。

まずは「不安」と「恐れ」をきちんと分別する。

究極的には、対処できない不安として残るものは「死」のみとなる。

また、私たちの考える、過去→現在→未来と続く「時間」の流れは、「通俗的時間」と考える。

そして、「今ここにいる"Da sein"(ダーザイン)」の観念に基づき、「通俗的時間」から「根源的時間」へと観念を変えてみる。

「根源的時間」においては、「今という瞬間」しかない。

「過去」は、「根源的時間」においては、今の自分の中に既に存在するもの(「既存」)。

「未来」は、今の自分の方にもたらすものとして、今、対処する方法を考えるもの(「到来」)。

そして、対処できない不安として唯一残る「死」の問題については、「先駆的決意性(あらかじめ死を覚悟して生きる)」をもって対処する。

「未来」のことは、不思議とこわくない。・・「今」の自分は、「過去」よりだいぶマシだと思ってるから‥!?



でも、「過去」と決別するのは怖い!? 昔と同じ気持ちには決してなれないし、昔なにを考えていたのかすら思い出せないし、昔と同じことを繰り返しても幸せになれるはずもないのに(;-_-)。



「過去」は、「今」の自分のなかの一部!?



奥の細道の終点(平泉)で松尾芭蕉が詠んだといわれる句‥「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」



「過去」は自分のなかにある‥でも「今」を生きることを考える。



「今」の自分は、自分らしくていいと思う。



あくせく過ごすより、「内面の豊かさ」を育てる時間がほしい。



「混沌」「矛盾」「混乱」のなかにいたのでは、それまでの己を乗り越えられない。



ふと見たらすごい視界が開けてるかもしれない。気付かないだけかもしれない!?



「幸せの追究」をぜひ!‥そのなかにきっと「成長」がある。



ヘミングウェイ:

“You’ve got to realize, I don’t want you to do it if you don’t want to. “
わかってるかい、君がやりたくないんだったら、しなくていいんだ。

(「白い象のような山並み"Hills Like White Elephants"」)

エレノア・ルーズベルト:

Do what you feel in your heart to be right – for you’ll be criticized anyway.
あなたの心が正しいと思うことをしなさい。どっちにしたって批判されるのだから。



(つづく‥)