老炮儿 | あさひのブログ
名監督フォン・シャオガン(馮小剛)が主演のわりと最近の映画。

「老炮儿」(2015年 監督/管虎 主演/馮小剛)
137分

※日本語版ありません。

フォン・シャオガンはちょこちょこ脇役で出てたことあるけどこんながっつり主演の映画は初めて見た…。見た目パッとしない全然普通のおっちゃんだしねぇ。

――大都市・北京にぽつんと取り残されたスラム街に暮らす"六爷(六さん)"はこの街のボス的存在。いざこざが起きれば代わりに警察と話をつけ、困っている物乞いがいれば迷わず金を出す。六爷は街の皆から慕われ頼りにされてきた。だが時代が移りゆくにつれ街にも新しい人や物が入り込むようになり六爷を知らないという者も見かけるようになった。

六爷の息子の暁波からしばらく連絡が途絶えている。六爷は人に聞いて回り、暁波がとある暴走族のフェラーリを傷つけたため連れ去られたと知る。――

[ここからネタバレ-----
暴走族のアジトへ行った六爷は暴走族の少年らに取り囲まれる。リーダーで金持ちのボンボン・小飛は暁波を返してほしければ修理費十万元を弁償しろと逼る。塗装の修理に十万元もかかるわけがない、ふっかけているのだ。だが六爷は三日後に十万元を持ってくると言って帰る。

六爷はスラム街の仲間を訪ねて金を貸してくれと頼むが、皆ギリギリの生活をしている。昔世話してやった仲間を訪ねるが、社会で成功した彼は六爷が金をせびりにきたと見下し札束を渡そうとするが、その態度が気に入らない六爷は金を受け取らず帰る。
そんな昔気質の六爷を放っておけない愛人の"話匣子(おしゃべりボックス)"が金を集めてきてくれた。六爷は金を持って弟分の"三儿(サブロー)"を連れ暴走族のアジトへ。するとそこではスラム街の仲間である修理工"灯罩儿(ランプ)"がフェラーリの修理をしている。
小飛が仲間らを連れて戻って来た。六爷は十万元を渡す。小飛の手下の阿彪がこんなものでは済まないと難癖つけて脅そうとするが、六爷は顔色一つ変えることなく、阿彪の手を一捻りする。いきり立つ暴走族の仲間らを前に三儿、灯罩儿が懐の刀を取り出し構える。六爷はこの地にはこの地のルールがあり、新参者の好き勝手にさせるわけにはいかないと静かに言い放つ。そして明朝決闘でカタをつけることに。

翌朝、小飛の仲間の女が暁波を連れてきた。金も返すといって紙袋を渡す。六爷らが本気のヤクザだと知って怖気づいたというところだ。
六爷と暁波は久しぶりに一緒に食事をとる。家族を顧みることなく好き勝手生きている父に反発する暁波だが、六爷はそれでも息子の将来を気にかけていると言うのだった。
その帰り、何者かにつけられているのを察した六爷は暁波を先に帰らせ振り返る。5,6人の男らが六爷を取り囲む。あれをどこにやった、早く出せ、そう言って六爷を袋叩きにする。駆け戻って来た暁波もパイプで殴られ失神する。

六爷は腕の骨折と打撲で済んだが暁波は頭蓋骨陥没で意識不明の重体に。六爷は毎日病院へ通い息子の世話をする。その帰り、家の前に小飛の仲間の男が待っていた。小飛が会いたがっているという。
連れてこられた小飛の住まいは高級マンション。小飛はやつれた顔で、十万元を返したあの紙袋に誤って大事な書類を一緒に入れてしまい、それを取り戻さなければマフィアから半殺しの目に遭うと言う。六爷は自分が小飛の代わりにマフィアと話をつけてやると言う、この地のやり方で…。

六爷や話匣子がゴミ箱をあさって発見したその書類というのは(ここよくわからないが脱税に関するものだと思う)だった。六爷は書類を警察宛てに投函する。自分宛てに届いていた封書を開けるとそこには病院からの検査結果が。末期癌だった。

翌朝、六爷は自分の財産、土地の権利書などを新聞紙に包み話匣子のアパートへ投げ込む。そしてかつて愛用した日本刀を持ってマフィアとの決闘の場所へと向かう。
六爷が末期癌に冒されているという話はあっという間にスラム街に広まり、皆は六爷を探しに走る。
決闘場所の河岸へやってきた。河は分厚い氷で覆われている。六爷は刀を抜き氷の上を歩いて渡る。対岸にはマフィアと小飛が待っていた。氷上で、六爷は発作を起こし膝をつく。河岸へやってきた三儿らスラムの仲間らは六爷が誰にも言わず病の体をおして一人決闘へ向かおうとしている姿を見て、皆刀剣や棒など手に追いかける。六爷は最後の力を振り絞り刀を振りかざし走っていく、それを追いかける仲間ら、そしてマフィアらも鉄パイプを手に向かってくる…(終)
--------ここまで]

ふ、フツーの映画だぁ。これといって…。
なんか日本人にとってはあまりにフツーで地味すぎるヤクザ映画。日本刀を持ち出してるあたりも多分日本のヤクザ映画に影響受けたんじゃないかなと思うテイスト。でも地味ッ!
多分中国ではこういう静かな対決をする仁義ものが珍しいんだろうなぁ。

仁義ものとして見ると本当に地味すぎてドンパチないし(今時鉄パイプと刀剣で戦ってるし…)、でも物語の本質としては急速に開発の進む北京の大都市で取り残された昔ながらの生活を守る人々が"時代"にじわりじわりと追い詰められていく悲哀を描いていて、でもそれも悪いけどありきたりなんだよなぁ。2時間以上かけてる割にはドラマが少ないというのか。

とりあえず二刀流細マッチョのチャン・ハンユー(張涵予)がステキです、ええ!(°∀°)b
フォン・シャオガンは俳優さんとしてはもちろん下手ではないけど、取り立てて凄いとも思わなかったなぁ。なんか普通のおっちゃん感がハンパない(^_^;)

現代劇で下町が舞台とあって、会話が速くてムニャムニャ言っててほとんど聞き取れない!ただ字幕にも時々カッコ書きがあったので中国人にとってもなまりが強くてよくわからない喋りなのかもしれない。北京語かな?


YOUKU
広告さえ見れば無料。簡体字&英語字幕。



長いものに巻かれろ