ざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
第一集、第二集は前作(ノーカット版)ラストを編集したもので、ちょうどこちら(ダイジェスト版最終回)の続きとなってます。
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[第一集]
戦国時代。秦国は商鞅(ショウ・オウ)の富国強兵策で国力を上げ、張儀の縦横策により東六国へと進出。そしてついに武王・嬴蕩(エイ・トウ)は周の都・洛陽へと至り天子の鼎を迫った。だが鼎を担いだことで身体を害し撤収、そしてとうとう息絶えた。武王にはまだ子がおらず、ゆえに異母弟の嬴稷(エイ・ショク)が跡を継ぐようにとの遺言が残された。
王が崩御したことを他国に知られてはならない…王に同行していた左丞相・甘茂は、王は病だと称して遺体を秦へ運ぶと同時に、右丞相・嬴疾(エイ・シツ)に事の次第を伝え、急ぎショク公子を趙国から呼び戻すことに。王の親友でもあった魏冉(ギ・ゼン)と白起がその使者として発つ。王位を狙う公族、嬴壮(エイ・ソウ)はショク公子帰国の動きを察し、密かに後をつけて暗殺を図る。
ショク公子とその母・芈八子(ビはつし)の乗った馬車は燕国の使者と共に趙国を出発し、途中で燕国の使者とは別れ秦へと向かった。エイ壮は一気に馬車を襲う。だが車内に公子の姿はない…これは囮、公子らは途中で燕国の車に乗り換えていたのだ!
かくしてショク公子は燕国の車に潜んで函谷関を通過、急ぎ馬に乗り換えてようやく都へと戻ってきた。
ショク公子の安全を確認したエイ疾は王の崩御を発表。遺言に従い王弟のショク公子が王位を継ぐことになる。だがエイ壮はまだ諦めていない。王太后をそそのかし、王位継承の儀式の最中に武王の葬儀を始めて儀式を妨害する。
[第二集]
王位継承の祝いの儀式を悲壮な音楽で妨害し、息子を失って悲しいと泣きさざめく王太后。そんな彼女にショク公子は「大好きだった"ダーニャン(かあさま)"はもう僕の事が嫌いになってしまったの?」と問う。またビ八子は我が子ショクが王位に就くことが不満なら止めてもいいと言い出し、臣下は皆猛反対する。ならば葬儀を先にしてそれから即位の儀を続けようと提案し、元々ショク公子の即位妨害は本意でなかった王太后はそれで折れてしまう。
ショク公子は昔と変わらず"かあさま"と呼んで慕ってくれる…その事が、身内を皆失い一人ぼっちになった王太后には嬉しかった。エイ壮は王太后の気持ちが揺らいでいることを察し、ショク公子が王位を継げばビ八子やその弟の魏ゼン将軍ら楚国出身者に朝廷を牛耳られると訴え、もはや暗殺しかないと迫る。続いて行われる王位継承の儀式で王太后自らがクーデターの引き金を引くようにと。すでに魏・韓・斉とも示し合わせて合図とともに秦になだれ込む手筈を整えていると。それでは秦国自体が危ういのでは…恐ろしさに震える王太后の目の前に呼び出されたのは実の子同然に可愛がってきた義渠(ギキョ)王子の芈琰(ビ・エン)。エイ壮と義兄弟の契りを交わしている彼もまた今回のクーデターの要になるのだとエイ壮は告げる。そんな恐ろしい陰謀事にビ・エンを巻き込みたくはないと反対するが、もう事態は動き出している、後戻りはできないのだ…。
翌日、静泉宮にて王位継承の祝宴が開かれた。王太后は懐刀を隠し持ち、手駒の女官に命じてビ八子に出される酒杯に毒を仕込ませた。酒杯が各卓に給仕されるが、見ると女官が変わっている…。ビ八子は直前に酒杯を検査させ、毒が仕込まれているのを確認すると、王太后の杯と中身を入れ替えていたのだ。
ビ八子と王太后は乾杯を交わすが、王太后は恐ろしさのあまり杯を持つ手ががたがたと震える。と、そこへビ・エンが現れ王太后から杯を取り上げた。ビ・エンはビ八子の杯も手に取り、両方を一気にあおった。ビ八子と王太后は悲鳴を上げる。ビ・エンはこうすることでしか二人の"母"を救うことはできなかったと静かに告げる。そしてショク公子にギキョ族の剣技を授けようと言って手合わせを申し出る。ビ・エンの気迫にショク公子は応じるしかなかった。だが甘やかされて育ったショク公子はビ・エンに何度も打ち負かされる。怒りと悔しさでむきになったショク公子は剣を構えて突撃する。それをビ・エンは避けようとせず自らその刃を胸に受け、絶命した。兄を殺してしまったという事実に震えるショク公子、そして実の子同士が眼の前で戦い殺されるという地獄にビ八子は泣き叫び、王太后も愕然とする。
ビ八子は子を殺された恨みと怒りを王太后にぶつける。王太后は自分は嫁いできた時から秦王を暗殺する役目を担ってきたのだと言い、懐刀を取り出した!ビ八子は必死に息子をかばい、ショク公子も王太后を説得する。王太后は懐刀を自分の胸に突き立て息絶えた。
だがビ八子の怒りは収まらなかった。懐刀を奪い王太后を何度も何度も突きさし泣きわめく…母の鬼のような所業にショク公子は衝撃を受ける。
王位継承の儀式はしかし、粛々と進められるのであった。エイ壮は咸陽(カンヨウ)宮に兵を配し玉座に座ってショク公子が来るのを待ち構えていた。公子がカン陽宮に入った瞬間に首を取り、エイ壮が王位を継承したことを皆に大々的に知らせるのだ。
だが突然音もなく天井からロープが下りてきてエイ壮の首に絡まり引き揚げられエイ壮は宙づりになる。次々と天井から伏兵が現れてエイ壮の兵を一瞬にして殲滅。…全てはビ八子の指図だった。魏冉(ギ・ゼン)がすでにエイ壮一派の屋敷を襲撃し制圧、カン陽宮の伏兵を指揮する白起がエイ壮の息の根を止めると、遺体は即座に運び去られ血の跡は拭き取られ、カン陽宮は何事もなかったかのような静寂で新たな王を迎えるのであった。


[A] 嬴稷(エイ・ショク)
武王の異母弟。後の昭襄王。先代恵文王によって国外追放になり趙国に滞在していた。
[B] 嬴壮(エイ・ソウ)
皇族の一人で、王太后に取り入って王位簒奪を目論む。
[C] 魏紓(ギ・ジョ)
王太后。武王の母。情にもろくエイ・ショクやビ・エンも我が子同様に可愛がってきた。
[D] 芈八子(ビはつし)※八子は爵位
エイ・ショクの母。実は秦に輿入れする前に義渠(ギキョ)王との間に一子もうけていた。
[E] 芈琰(ビ・エン)
ギキョ王とビ八子の子。魏ジョが実母だと教えられ慕ってきたが実はビ八子が実母だと知り、二人の母に板挟みになる。
[F] 嬴疾(エイ・シツ)
右丞相。先代恵文王の弟でエイ・ショクの叔父に当たる。厳君とも呼ばれる。
[G] 甘茂
左丞相。武王の良き参謀だった。
[H] 魏冉(ギ・ゼン)
将軍の一人。ビ八子の異父弟で、武王の親友だった。
[I] 白起
将軍の一人。魏ゼンとは共に数々の戦を乗り越えてきた同志。
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思いっきり物語の途中から始まるので前作を知ってる人向けになってます。第三話から見てもいいと思うけど、この第二話の季君の乱がエイ・ショクの心のトラウマとなったことを強調したいのかもしれません。
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