大漢天子 | あさひのブログ
「大漢天子」(2001年 監督/梁本熙 主演/黄暁明)
全41話


タイトルからして歴史大河ドラマかと思ったら意外にもアイドル時代劇。
当時大人気ドラマだったようで続編、続々編まで作られてる。

――前漢の景帝の時代、病弱な帝の代わりに皇太后が実権を握っていた。皇太后は景帝の子である皇太子を廃して自分の末子の梁王を帝の後継にしようと目論んでいた…。
そんなことはつゆ知らず、皇太子・劉徹は乳兄弟の郭舎人、将軍の息子・李陵、武人の灌夫、インテリ法律家・張湯らとつるんで遊んでばかり。勝手に城を抜け出して山東地方へ遊びに来た。そこで文字占いをするというあやしげな道士・東方朔に出会う。東方朔は劉徹が三日以内に投獄される運命にあると告げる。劉徹らはばかばかしいと気にも留めなかった。
その三日後の夜、遊郭で一目惚れした女をめぐって騒ぎを起こした劉徹は東方朔の予言通り投獄されてしまう――

漢武帝の青年時代を描いてるんだけど、この主人公の皇太子がまーあチャラいんだわw 大学のサークルで若さゆえのバカ騒ぎやってるみたいな、超軽くて現代的なノリ。皇太子のくせに帝王学のての字も知らないボンボンで他人の気持ちを考えようとしないので、全ての女は自分の事を当然好きになると勘違いしてるイタい奴。気分屋で、さっきまで感謝し褒めてた人を掌返しで逮捕投獄する。こんなやつを皇帝にしちゃダメ!って全国民が思うよ…。(´Д`;)
このアホ太子をさりげなくフォローする賢臣がいればいいのだけど周りにいるのは同じようなノリのダメンズばっかときてる…頭が痛いw
一応仙人レベルに世界を見通す賢人・東方朔がいるけど、彼は敵か味方かわからないという立ち位置。彼が超人すぎて皇太子らのダメさ俗人さがより際立ってるというのもある。

恋愛を軸に置いた物語だけど、女性目線として見ると後宮のドロドロ具合は控え目でどちらかというと嫁姑も仲良いし、ただイケメン主人公が美女に三股かけて鼻の下伸ばしてるだけの話。腹立つわーw
でも休みなく問題が起こってハラハラさせる展開になってて、腹立つにも関わらず先が気になって仕方ないというとてもよくできた脚本!ヒットしたのもうなづける。

このダメダメ主人公を演じるのは「精忠岳飛」の岳飛を演じてるイケメン俳優ホァン・シャオミン(黄暁明)。岳飛はパーフェクトすぎてさっぱり面白くなかったけど、こっちは顔だけ良い、もとい、顔しか良くないアカン男で、主人公としてはまっったく感情移入できないけどキャラとしては面白くて印象深い。やっぱり主人公はデキる奴よりデキない奴の方がドラマが盛り上がるね!
そしてまたまた一人だけ突出してキャラ(性格)的に男前で格好良すぎな東方朔を演じてるのがチェン・ダオミン(陳道明)。いやこういうキャラを彼が演じてるのではなく、彼が演じるとこうなるのよ、男前になっちまうのよ。この東方朔の立ち位置は大変面白くて、ダオミンが演じるとこんな風にシリアス恋愛劇の主役ばりにイイ男になるけど、もっとヘラヘラしたつかみどころのない奇人変人であってもよかったかも。演じる人によっていろんな東方朔ができるだろうな。
女優陣は本当に美女揃いで良い人ばっか。一応悪役の設定になってる皇太后や阿嬌も女性目線から見るとあんまり悪い人に見えない。阿嬌なんて元来素直な良い子なのに末路が可哀想すぎて同情を禁じ得ない…それもこれもみぃんな主人公がサイテーのチャラ男なせいだ!(-""-;)

文句ばっかり書いてますがとても面白いです。腹立つくらい面白いってのはこういう事?(なんか違う…。)


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(2016.9.14追記)
主な登場人物(序盤)

 劉徹
景帝の九男で現皇太子。山東の兎追い祭に参加してみたいがためにこっそり城を抜け出す。正体がバレると面倒なため取り巻きらには「九哥」と呼ばせている。

 李陵
代々将軍を務める李家の子息。劉徹を助けた女侠・秋嬋に一目惚れするが・・・。

 張湯
皇太子の取り巻きの中では年長者で唯一の妻帯者。法律に詳しい文人で皇太子の諌め役でもあるのだが・・・。

 郭舍人
劉徹の乳兄弟。おっちょこちょいなムードメーカー。

 灌夫
皇太子の取り巻きの武人(元は馬夫か?)。あまり個性はない。

 東方朔
山東の市に店を出す自称「文字占い師」。1日に三件までしか占わないという。東方が姓で朔が名。

 竇太后
皇太后。景帝の母、劉徹の祖母。劉徹が帝の器でないと考え劉徹を廃太子し自分の末の息子の梁王を新たに皇太子に立てようと画策している。

 梁王
竇太后の息子で景帝の弟。劉徹の叔父に当たる。(「梁王」は名ではなく梁の地を治める者の敬称。)

 念奴嬌
お姫様のような気品をまとう美女。見た目とは裏腹に、殺された父の仇討ちに燃える。(「奴嬌」は名ではなく芸妓を指す言葉っぽい。日本でいうところの「~奴(やっこ)」)

 秋嬋
山東で暴走した馬に轢かれそうになった劉徹を助けた女侠。

 陳阿嬌
景帝の姪で劉徹の婚約者。二人がまだ幼い頃に親が決めた縁組で、阿嬌は劉徹の唯一の恋人だと思っているが彼は阿嬌をいとこの女の子くらいにしか思ってない。