美人魚 | あさひのブログ

チャウ・シンチー(周星馳)監督最新作!

「美人魚」(2016年 邦題「人魚姫」 監督/チャウ・シンチー 主演/ジェリー・リン、デン・チャオ)
93分

※日本語版はまだありません。

(10/25追記:日本語版は2017年1月公開予定。)

美人魚は日本語の人魚、英語でマーメイドのこと。
なおシンチー本人は出演してません。

――成金の大富豪・劉軒はある珊瑚礁の島を巨額で競り落とし、海をテーマにした一大テーマパークを建設することを計画する。埋め立てなどの建設がスムーズに進むようにするため(?)建設地一帯の海に魚が嫌がる超音波を流すようにした。
ある日劉軒がホテルのプールで美女をはべらせて遊んでいると、人魚に扮したダンサーのブサイク女がしつこく言い寄ってきて電話番号の紙切れを差し出す。さっさと追い払いたい劉軒は紙を受け取り彼女を帰らせた。

さてそのダンサーの女とは…実はこの近辺の海に住む本物の人魚だった。劉軒が海に超音波発生装置をつけたために彼女らは海に住めなくなり、断崖に漂流した大型船の中へと避難し隠れ住んでいた。人魚らは憎い劉軒を暗殺するため、色仕掛けとして仲間うちで一番の美女・珊珊を送り込んだのだ!――
※中国語で観たので内容は多少間違ってる可能性があります。
[ここからネタバレ------
珊珊のスマホに劉軒から電話が。面会することになった珊珊に蛸の兄貴・八哥は毒を持たせる。劉軒の会社へやってきた珊珊は厳しいボディチェックもなんとかかわして、ついに劉軒のいる社長室へ忍び込んだ。物陰から刺殺しようと試みるが偶然に偶然が重なって失敗に終わる。劉軒は自分につきまとうあやしいブサイク女を追い払うため金を渡すが、珊珊は金はいらないと言う。じゃあ何が欲しいんだと訊くと、珊珊はただきれいな水と空気が欲しいだけだと答えた。その場へやってきた共同出資者の美女・李若蘭。彼女を面倒臭いと思っている劉軒は咄嗟に珊珊を連れ出し忙しい風を装って外へ。だがその後は珊珊のペースにのせられ屋台で一緒に焼き鳥を食べ遊園地でおおいに遊び回る。貧しい少年時代があったために金が全てだと思っていた劉軒は、金ではない幸せを持つ珊珊にいつしか心惹かれていくのだった。

劉軒は珊珊を自宅まで送っていく。八哥らは珊珊がうまく劉軒をおびきよせたと喜び手に手に武器を持って待ち構える。だが珊珊は直前になって劉軒と別れ彼を帰らせてしまった。八哥らは珊珊が劉軒に惚れたのかと怒る。
翌日も珊珊は劉軒に誘われ食事へ。人間に扮した八哥が暗殺を試みるが失敗。
人魚らは暗殺が成功しないのは珊珊が劉軒に肩入れしてるからだと口々に文句を言う。そこへ突然劉軒が珊珊を訪ねてやってきた。人魚の姿を見た劉軒はあわてふためき、だがすぐに捕えられ激しいリンチを受ける。珊珊の手助けで命からがら逃げだし警察署へ駆け込むが誰も相手にしてくれない。

劉軒は人魚らが自分を狙っているのは海に仕掛けた超音波装置のせいだと知り、すぐに装置を止めさせる。その行動を不審に思った李若蘭に問い詰められ、劉軒は信じてもらえないだろうと知りつつも人魚の話を伝える。若蘭は意外にも信じると言う。そしてこれは大きなビジネスチャンスだ、と。実は彼女は極秘裏に入手した人魚の死体を研究させ人魚の生息地を探していたのだ。人魚の珊珊が崖の漂流船にいると聞いた彼女はすぐに捕獲へ動き出す。

漂流船を武装した大勢の男らが取り囲む。船内に隠れていた人魚たちは容赦ない銃撃に次々と倒れ生きている者も袋詰めにされていく…珊珊は超音波装置が止まり安全になった外海へと逃げ出すがモリで打たれ引き揚げられる。若蘭は女の嫉妬もこめて彼女を殺そうとするが、そこへ駆けつけた劉軒が彼女を守る。劉軒は背中に若蘭の放ったモリを刺されながらも珊珊を抱き上げ、海へと放り投げ、そして力尽き倒れた・・・。

数年後。劉軒は財産の殆どを環境保全団体に寄付し、海を臨む小奇麗な家で平穏な毎日を送っていた。妻のルーシーこと珊珊と一緒に。(終)
-----ここまで]

あはは、これはイイわ。ぜひ日本でも公開してほしい。
チャウ・シンチーらしい爆笑コントなネタの連続は手堅く大笑いできるし、一応筋の通った物語で最後はホロリとさせてという王道中の王道。ネタが魚…じゃなかった、人魚で非人間なだけに暴力シーンもそんなに酷くない。王道少年ギャグ漫画のようなわかりやすさ、下品さw 日本なら若干眉をひそめられそうな笑いもドカンとやれるから香港娯楽映画は良い。小学生から大学生カップルくらいまで、おおいに笑えるエンタメ作品。

人魚や彼らが泳ぐ姿などはすべてCGだけどなかなか見事。下半身タコの八哥(日本語では「ハチロー」みたいなニュアンス)がね、もういろいろ目が離せない。俳優さんの表情とCGとがイイ感じに合体して笑える楽しいお芝居に。

キャストは主役の人魚・珊珊を演じるジェリー・リン(林允)がとても素晴らしい!(-^□^-) 爽やかアイドル風なのに芝居がとことんできる、こんなにかわいらしいのにものっすごいブチャ顔とか変顔とか思い切って演じてるところがすごく印象的。調べてみたら彼女はこの映画のオーディションでいくつもの厳しい審査をくぐり抜け見事主役の座を勝ち取りデビューしたという実力派だった!いや本当にかわいいし一所懸命な表情がとても好印象。
相手役の劉軒、物語の性質上この役って難しい。どこからマジメでどこからコメディにするかすっごく微妙。でもそこうまいことすり抜けるように、カッコよさをギリギリ維持しつつのお芝居は見事。演じるデン・チャオ(鄧超)は、「戦場のレクイエム」で準主役のアルドゥを演じてた人だった。
とってもオイシイ八哥はショウ・ロー(羅志祥)。いやなかなかの演技派だと思ったけどアイドルなのねこの人。「西遊記-はじまりのはじまり-」にも出てたみたいだけどさっぱり印象に残ってないなー。

ほんのワンシーンだけど日本人の若い女の子が出演してて、ノリはローラみたいだけどアジア人の顔だし…調べると松岡李那という香港を中心に活動してる女優さんだった。セリフは「かわいーかわいー金魚ちゃんでーす♪」(日本語で言ってる。)
 

 

人魚姫 [DVD] 人魚姫 [DVD]
4,104円
Amazon