中国語の記事を解読する-心跡刻痕 | あさひのブログ
中国の油絵画家ウェン・リーポン(聞立鵬)の展覧会の紹介。
新华网(新華社通信HP)の掲載記事。

中国現代語に親しむための翻訳練習です。
雰囲気重視の意訳です。間違いは多々あるかと思います。


『心迹刻痕(心の痕跡)――聞立鵬油絵芸術展が中国美術館で開幕』
中国美術館、中国美術学院共同主催『心迹刻痕(心の痕跡)――聞立鵬油絵芸術展』が2016年5月13日午後、中国美術館にておごそかに開幕した。国家美術作品として収蔵・献納された作品と中国美術館に献納・収蔵されている作品群の中の一つが展示される。

中国美術館館長の呉為山は展覧会開催を前にこのように述べている。
「聞立鵬氏の油彩は彼の辿ってきた人生と時代の流れが相互に滲み溶け合わさった心(の変遷を描いたもの)です。急激に変化していく歴史と(その変化に)練磨された歳月が、彼の心の中にくっきりと照らし刻み付けられています。それらの全てが彼の絵筆によって悲壮で崇高な美学の追及に転化され、カンバスにきめ細やかで雄壮な筆遣いとして現れ、もの憂げなテーマは中国現代油彩の独特かつ鮮明なことばとなり、品のある美を取り出し昇華させ、美術史に残ることとなりました。」


聞立鵬氏は1931年湖北省に生まれる。1947年、晋冀魯豫辺(シンキロヨヘン)区北方大学芸術学院で美術を学び、1963年中央美術学院油彩研究班を卒業。1983年から1991年まで同学院の油彩主任(教師)として勤務。1993年国務院特殊手当(表彰)を受ける。現在は中央美術学院教授、中国油彩学会芸術委員会副主任、中国美術家協会油彩芸術委員会副主任を務める。

今回の展覧会は聞立鵬氏の生涯にわたる創作活動を全面的に展示。130作品あまりの作品を時期ごとに分けた四部構成となっている。第一部は聞立鵬傑作品の回顧として聞立鵬氏が生涯にわたって創作した油彩のうち約27点の重要代表作品及び献納作品を展示。第二部は聞立鵬氏が人物をテーマに描いた各時期の作品約40点を集める。これは聞一多(※中国近代の詩人)をテーマとした作品と革命軍兵士を描いたものに分類される。第三部は聞立鵬氏の風景画約40点を集める。第四部はホール奥の南の壁に聞立鵬の各時期の主な人物画、風景画のスケッチ約40点を展示。


聞立鵬は著名な詩人であり学者、民主戦士として知られる聞一多氏の息子であり、彼(立鵬)の出生とこの時代の大きな革命の流れは非常に強く関係している。1946年聞一多が昆明で暗殺されたことは、15歳の聞立鵬に強い悲しみと苦痛の中に、人間の美と醜、愛と憎を非常に強く感じさせることとなった。(苦しい)生活が芸術活動の動力となり、父への永遠の(恋しい)思いと、革命戦士への崇敬、真に善良なるものの美しさの追及、それらを筆によって(絵画に)転化することが彼のテーマとなった。1962年聞立鵬が中央美術学院の卒業作品として作った「国際歌」は荘厳で大きな悲しみの情調で描かれ、革命義士らが追及した心理と我が身を顧みない崇高な精神を表している。
1967年、張志新(※女性政治家。政府を批判したため拘束され処刑された)の悲劇は聞立鵬の心に深々と突き刺さった。「これは言葉にできない悔しさ、苦しみ、精神的圧力だ。」このことは彼の創作意欲を強く突き動かし、文化大革命で絵筆を止めて10年後の(復帰)第一作目として、「大地的女兒(大地のむすめ)」が完成した。先駆者(※張志新のこと)の純真で正直な人格を賛美し、罪を厳しく責める暴行(を憎む気持ち)を筆に込め、芸術家の社会責任として人々に真なるうつくしさと良心を呼び起こさせた。
文化大革命の後、聞立鵬は自身の人生の意味を考えるために、父親の作品を一から読み直し、父が(今まで自分が思っていたよりも)さらに深い考えを持っていたことを知る。その考えは血縁という父子の心の呼応にとどまらず、文化大革命後の社会との関わりにおいて聞立鵬は人生の意味あり方について悟った。このすべてが聞一多系列の作品の思想の源泉である。「紅燭頌(赤い灯を讃える)」の誕生は聞立鵬の父・聞一多への深い愛が表れており、画家が身を置いている近現代の中国社会の苦難の運命の思いを昇華させている。


聞立鵬は風景画作品においても、同様の悲壮で崇高な思想を内包しており、彼はまさに自然界の景色と心の中の強い情緒を結び合わせ、自然の境地と現実社会と一体化させている。景色に触れ感情を生かし、風景画シリーズ「一九七六年的回憶:疾風 子夜 花海(1976年の思い出:疾風、真夜中、花の海)」を制作。この風景画に人々は精神的な共感と鼓舞させるものを感じとるだろう。
長白山のスケッチから制作された「秋之白華(秋の白い花)」。この題名は革命家の瞿秋白(※作家)と楊之華(※革命家。瞿秋白の妻)が革命時代に自称していたもので、画家(聞立鵬)は白樺を描くことで、革命家への愛の賛歌と、生命への礼賛(の両方)を表している。
80年代後半には、聞立鵬の油彩制作は油彩芸術本来の語言(方法論の意味か?)上で明確さと自覚、壮美、崇高と技術の追求へと向かっていった。「無字碑系列(字のない碑シリーズ)」「白石系列(白い石シリーズ)」は彼の内に秘めた重要な美学を体現し、自然をかたどるものと磨き上げられた人生そして世の中の情と愛を融合させた、聞立鵬の油絵の芸術的な品格ある審美、人の世の激しい移り変わり、社会の変革と心の変遷すべてを、刀で刻み付けるようにカンバスに描きこんでいる。

2016年国家美術作品として献納され収蔵されている作品としては、聞立鵬氏は十数点にのぼる代表作品を無償で中国美術館に献納しており、国家芸術宝庫に永久収蔵され、後々も人々の心を潤わせていくだろう。

展覧会は2016年5月25日まで。中国美術館一階1,8,9号ギャラリーにて開催。

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「大地的女兒(大地のむすめ)」-Google検索より


「紅燭頌(赤い灯を讃える)」-新华网記事より


「疾風」-新华网記事より


「白石」-新华网記事より


元記事二頁目は中国美術館館長・呉為山氏の「ごあいさつ(開催のことば)」で、内容も非常に重複しているため割愛します。



長いものに巻かれろ