
ちょっと(けっこう)ブキミな絵本で知られる作家で、ゴシックロリータ少女に支持されてるイメージがあったのですが、見に来てるのはいたって普通の方々でした(^▽^;)
極細のペンを用いてフリーハンドで緻密に緻密に描かれた原画や絵本200点くらい(※資料がないので体感)を展示。線の向きと重なりだけでものの形が浮かび上がって来るその光と陰の具合がほんとうに見事です。
全般的にダークな、死と不条理と不安を題材にした絵本ばかりなので、特に前半は私には毒気が強すぎたけど、後半は絵柄も強くデフォルメされユーモアが顔出していたので楽しめました。「うろんな客」の"彼"のように創作動物がヘンテコで愛嬌あって、ブキミだけど笑ってしまう。グロテスクなファンタジーの世界。
ただ、やっぱり、今の日本の子供にこれはないな…いろいろトラウマになりそう。赤いろうそくと人魚、マザーグースの子守唄、そっち系。もやもやと不安が後を引く。解説によるとそれこそがゴーリーの狙いで、この世がすべてハッピーエンドや明確な理由、傾向と対策で説明されるものではなく、そもそも世界は不安なものなのだと。彼は彼の掴んだ真実を人々に伝えようとしたまで。
この不条理世界を、ブラックユーモアやシニカルに転化して読み取れる人にだけおすすめ。そうでなければかなり気分悪くなると思う…あんまり見たまま、真っ正直に受け止めるとキビシイ。(´д`lll)
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展示室をつなぐ廊下や階段に「うろんな客」の"彼"がいます。
しかし「うろん(胡散臭い)」て言葉…私達の世代でもわかる人少ないよ…(^_^;)
うろんな客/河出書房新社

¥1,080
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エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展
4/2(土)-5/15(日) 伊丹市立美術館
伊丹市立美術館
阪急伊丹とJR伊丹のちょうど中間あたり。