http://news.xinhuanet.com/sports/2016-03/09/c_128785454.htm
(前編はこちら)

――コンピュータ「イ・セドルは一勝もできないだろう」
このヒト対機械の対戦は多くの人がイ・セドルが勝利すると予測しているが、コンピュータが何の懸念もなく勝利し、イ・セドルは一勝すらできず、人工知能はもはや人の脳をはるかに超えているだろうと考える専門家や学者もいる。
韓国のソウル科学総合研究院データMBA主任教授キム・ジンホー氏はこう断言する「コンピュータが完全勝利し、イ・セドル九段は一勝も取れないでしょう。もし彼が二勝も取れたら、私は人類が機械から大勝利を得たと評価しますよ。」

キム・ジンホー氏は、イ・セドルの自信はアルファの強大な自己学習能力を甘く見ているためで、アルファの凄い所はまさにその深い学習能力であるという。「我々はひとつの事実を見落としてるのではないですか?昨年10月に欧州チャンピオン・ファン・ホェイ二段に勝利した時、アルファにインポートされたのはプロ棋士の差し筋ではありませんでした。しかしこれ以後にアルファは最高水準のプロ棋士の差し筋を学習しています。今年1月に研究チームが、アルファは四周の間(?)にひとりで100万局の模擬戦をし、1日に3万局の対局ができると話してました。3月までならアルファには充分な準備ができるはずです。今イ・セドルは10月にファン・ホェイがやった指し筋を見ただけで、それはアルファの真の実力を完全に反映させたものではないでしょう。去年の10月から今年の3月まで、アルファはこの5か月の間に大きなレベルアップをしているにちがいありません。それにアルファは人と対戦する能力だけでなく、人類にはない強大な記憶能力があり、今まで対戦した差し筋を取り込み、自分のデータを充実させていきます。つまり、対戦数が多くなればなるほど彼の技術はより強くなり対戦中もどんどん強く変化していくことができるのです。」

清華大学ハン・リーシン教授も、グーグルは自ら恥になるようなことはしない、今回の挑戦は充分時間をかけてから出されたもので、グーグルはなぜこの試合を3月としたのか、半年近い時間をかけたのか、それはかなり熟考された計画であると見る。「もしアルファの準備が間に合わないのなら向こうみずな挑戦はできないでしょう。」ハン・リーシン氏はこうも言う「囲碁ソフトの研究開発をする科学者はグーグル社がイ・セドルと戦うために開発を進めているわけではありません。つまりは、人工知能がイ・セドルに対抗できるだけのレベルに到達したのだと私は信じてます。いかなる科学者であってもその科学の精神に則れば、このような時に負けて逃げ出すことはできません。このような判断から、私はコンピュータが勝ってくれると信じてます。」
グーグル副総裁デミス・ハサビス氏はこの「谷vs李、人類と機械の戦い」に同様に自信は充分だ。彼ははっきり言った「アルファはまだ誤解を払拭できていないようだ(?)。彼は今無数の指し筋のデータを元にさらに進んた"深度学習"を行っている。常に自己を高め、併せて模擬対局で実力を磨いている。またコンピュータの学習能力は人の脳とは比べ物にならないほど強い。アルファは現在人類の1000年分に相当する学習量をこなしており、彼の碁の力はこの数か月で明らかに高くなった。」

国外メディアの報道によると、グーグル社は二台のスーパーコンピュータを用いて人類との実戦に備え、毎日100戦もの模擬対局を行っており、その対局する各コンピュータには約300米ドルが投入されている。また研究チームが囲碁ソフトの学習を進行させるための多くのテストを行っている。ある専門家は言う、去年の10月のアルファ囲碁ソフトに比べ、今年3月のアルファ囲碁は5か月の時間をかけて強化され、大きく飛躍するに違いない。イ・セドルは他でもない一匹の「猛獣」と対面するだろうと。
* * * * *
[追記(H28.3.15)]
さて勝負は第一、二、三、五戦をアルファが勝ち取りイ・セドル九段は第四戦のみの勝利でした。せめて二戦取れてたらまだヒトが優位である可能性は残されてたでしょうけど、これは完敗に近いのではないでしょうか。





画像はgoogle+公式より