中国語の記事を解読する-人工智能PK人類智慧誰更強?(前編) | あさひのブログ
コンピュータvsプロ棋士、どちらが勝つのか?
人工知能搭載囲碁ソフトが世界トップクラスのプロ棋士イ・セドル九段に挑む。
新华网(新華社通信HP)の掲載記事。

中国現代語に親しむための翻訳練習です。
雰囲気重視の意訳です。間違いは多々あるかと思います。



『人工知能と人類の知恵はどっちが強い?双方とも自信満々』
グーグル社の開発したコンピュータ囲碁ソフト「アルファ囲碁」(以下「アルファ」と表記)が韓国のイ・セドル九段に五番戦を挑み、9日韓国ソウルで戦いの火蓋が切って落とされる。この戦いは人類の知恵(ヒトの方が勝るということ)を死守する最後の砦となるヒト対機械の大戦であり、多くの人々の注目を集めている。囲碁のルールでは、黒先行で白に3と3/4子の互先が与えられ(中国ルール。本対戦はこのルールが採用されている)、ゆえに囲碁には引き分けが存在せず、毎戦必ず勝敗がはっきりする(滅多にないが三連続または四連続不戦勝が続くようなことがない限り)。ということは、このヒト対機械の大戦は必ず最後にどちらかが勝者となるのだ。

問題はつまるところどちらが勝つのか?人類が計算機に勝つのかはたまた計算機が人類を打ち負かすのか?試合前、多くのプロ棋士やコンピュータ専門家らが自分たちの予測を公にしている。だが非常におもしろい事に、このヒト対機械の大戦は、どちらの支持者も自分の支持する方が圧倒的優勢にて勝利を得ると確信しているのだ。


――イ・セドル「この試合は負けませんよ」
人類の代表として計算機の挑戦を受けるイ・セドルは落ち着いた様子ながらこう話す「こういうプレッシャーは今までなかったですね。」しかし勝利を勝ち取る自信は充分あり、相手の実力は自分には敵わないだろうとも示している。グーグル社に寄せられたこの対戦の勝負の予測の結果は五分五分であったが、彼はやはり4-1もしくは5-0で自分が勝利し、初歩的なミスでもしないかぎり100%勝つだろうと言っている。

先日この「谷vs李、人類と機械の戦い」が新聞で発表された紙面上で、イ・セドルはインタビューで次のように堂々と話している「グーグル社の人工知能の実力はかなり良く高いレベルを維持してますが、今回私が勝つという自信を揺らがせることはありません。アルファは私が敗けるようなゲームはできません、(アルファは)一勝すらできないでしょう。」イ・セドルはアルファの想像力はまだ人類に匹敵するものではなく、プロフェッショナルに挑戦するには実力不足だと見ている。この点にその自信があるようだ。

イ・セドルのこの大きな自信、昨年10月アルファと欧州チャンピオンの中国人プロ棋士ファン・ホェイ二段との五番戦の対局で、コンピュータが5-0で完勝したが、イ・セドルはこの差し筋を見て、ファン・ホェイの実力は自分とは2子の差がある(※自分の方がはるかに上手いので大丈夫だ)と感じたという。


中国プロ棋士でもトップクラスのコー・ジェ九段は、このヒト対機械戦はイ・セドルの勝利が堅いと予測し、イ・セドルが5-0で勝利するだろうとみている。「去年の10月の試合内容から見れば、イ・セドルはおそらく5-0で勝てます。コンピュータがイ・セドルに勝つ可能性は5%にも満たないでしょう。」コー・ジェは言う「もし私に100元あったら全部イ・セドルに賭けますよ。第一戦が終わったら相手の出方は大体わかりますが、その差は圧倒的だと思いますよ。囲碁が解る人は皆分かってます、プロのレベルにはほど遠くその最高レベルに足を踏み入れるのは困難だと。アルファは人の思考の模倣であることがネックになるのです。」

コンピュータ囲碁ソフトについて詳しい中国囲碁団体指導長のユイ・ビン九段も同様の意を示している。「私は(勝つのは)イ・セドルだと思いますね。」彼の予測では、このヒト対機械戦はイ・セドルが5-0で勝つか、そうでなければ0-5で敗けるかだと。「もし私がどちらに票をいれるのかというなら、私はやはりイ・セドルですね。」


日本囲碁界の第一人者と言われる井上裕太九段は、先日上海で行われた三か国が参加する囲碁大会の場で自らの予測を示した「アルファが欧州チャンピオンを打ち負かしたことにはみんなびっくりしましたが、その試合の流れを見るにイ・セドルを倒せるとはとても思えません。イ・セドルはこれまでも多くの試練を乗り越えてきましたし、勝利と共にプレッシャーの大きい試合も多くこなしてきましたから、僕はイ・セドルがきっと勝つと信じてますよ。」

広東の有名な囲碁施設、広東棋牌スポーツセンター主任チェン・ズーガン氏、広州棋院院長ロン・ジェンハン氏および広東囲棋隊主任指導官リャオ・グェイヨン九段らの予測もまたこの観点で一致しており、イ・セドルがこの戦いで多く勝ちを獲れるだろうと、たとえアルファがここ数か月の間にさらに進歩していても、イ・セドルが勝つ可能性はまだ大きいはずだと考える。リャオ・グェイヨンはこう分析している「アルファが現段階で実際にどのレベルに達しているのかはわかりませんが、私がわかっているのは、コンピュータソフトは囲碁の複雑な動き争い、進むにつれ次々変わっていく損得を判断していくには、ヒトの脳のレベルにはおそらくまだ到達はしていないという事です。」

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タイトルの「PK」は調べてみましたが、サッカーのペナルティキックでもオンラインゲームのプレイヤーキラーでもないので、おそらくPower Up kit edition(改良版)という意味が一番合うのではないかと判断しました。
また囲碁のルールも調べてみましたが、互先が日本ルールでは6.5目に対し中国ルールは7.5目という記載がありましたので、記事内の3と3/4子=7.5目つまり1子=2目という数え方なのではないかと予測しました。本当のところはわかりません。
(2016.3.11 表現を一部修正)

後編へ続く


長いものに巻かれろ