ドラマでお勉強-大秦帝国之縦横(第二部) #7 | あさひのブログ
「大秦帝国之縦横」第十三集36分あたりから。
男児を出産し後宮での地位も確立したミー王妃は、自分を王妃にしてくれた恩人である張儀も早く結婚して幸せになってほしいと言う。王妃に背中を押されて張儀は蘇萱にプロポーズに行くが…。

* * * * *

天佑:おかみさん、相国さんが来たよ。
蘇萱:どこに。
天佑:奥にいるよ。
蘇萱:あの人ならよく来るでしょ、珍しい事じゃないわ。
天佑:今日はいつもと違うんだ、様子が全く違って、贈り物の箱を持ってきてるよ。
蘇萱:贈り物なんて持ってきて何しようっての。
天佑:あなたにでしょ。
蘇萱:!!…ちょっと彼には待っててもらって頂戴、わたしはもうちょっとしたら行くから。
天佑:へへッ。おかみさん、人が変わったみたいだ。
蘇萱:何?
天佑:いつもは怒って声を荒げてひどい言葉を吐くのに、今の言い方ったら、物腰も柔らかくちょっと恥じらっちゃってさー。
蘇萱:うるさいッ!!
天佑:アハハ、それでこそウチのおかみさんだ。相国さーん!




(中庭で、張儀は水鏡に向かってなにやら呟いている)
張儀:…まずは堂々としてだな。「どうしてなかなか応えてくれないんだ?おれがわざわざ出向いてきてるのに。」でもこんなこと自分から言うものな…。どう言おう?彼女はもしかしたら殴るかも、「蘇萱ちゃんおれのお嫁さんになってくれ!」ピシッピシッて…。いや何を恐れるんだ!天下の王、その領地は幾千その民は百万。お前はかつて酷い奴にくくられ散々なぶりものにされたじゃないか(※1)、なんであんな嬢ちゃんの平手にびくびくと…
蘇萱:コラッ!どこのお嬢ちゃんが平手打ちって!?恥知らず!あたしはこんな厚かましく自惚れた人は見たことないわ!
張儀:今度から入って来る時はまずノックしろよ!
蘇萱:どこに戸があるっていうのよ!?(※2)
張儀:……君が入ってきたら、草花も生き生きと輝くようだよ。
蘇萱:この場所、ここがあたしの萱蘇客棧。綺麗に飾り付けることにかけては、ジンシェン居にも負けないわ。
張儀:うんうん、そうだね。
蘇萱:で、相国さん今日は何しに?
張儀:大切な用事があって。
蘇萱:ウチみたいな小さな店に、相国さんが自らやって来る用事って何かしら。
張儀:ちょっと待って。…人生における重要な事を考えないか?
蘇萱:何言ってるの。
張儀:人生で重大なイベントだよ。
蘇萱:聞きたくない。
張儀:君が聞いてくれなきゃ。
蘇萱:じゃあ相国さんお帰りになって。
張儀:蘇萱ちゃん、前に言ったじゃないか、龍門で王を称える式典が終わったら、君に言うって、おれは君に…
蘇萱:黙って!
張儀:君も分かってるんだろう。
蘇萱:知らない、聞きたくない。
張儀:おれの何がだめなんだ?君はすぐ何かのせいにする。
蘇萱:あなたは相国よ。
張儀:そうだが。
蘇萱:あたしはただの庶民よ。
張儀:おれは貧乏人を嫌い富豪を好む奴じゃあないよ。
蘇萱:ハァ!?
張儀:違う、違う。蘇萱ちゃん、身分の差なんておれたちには関係ない。偶然にも出会ってそしてすぐ惹かれたんだ。おれは国の仕事ではテキトーな事を喋って朝令暮改しても、君だけには冷たくしたり軽い態度はとらない。手を取り合って一緒に歳をとって行きたいんだ。
蘇萱:やめて!
(蘇萱は走り去っていく。心配して陰から様子を窺っていた天佑が出て来る)
張儀:またダメだった。
天佑:相国さん。
張儀:うわっ!!びっくりしたじゃないか!何するんだ!
天佑:僕が相国さんにいい方法を教えますよ。
張儀:お前が?
天佑:僕はばかだけど求婚の仕方は知ってますよ。こんなやり方じゃだめです。
張儀:じゃあどうしたらいいんだ?
天佑:納彩、問名、請期、親迎。(※3) こうだと記憶してます。相国さんはいきなり求婚してそれもたった一人で来たでしょ、家柄も言わず、これでは失礼です。ここはだだっぴろくて人が見てるかもしれないし。
張儀:確かに、それもそうだ。…お前盗み聞きしてたな!
天佑:いやその、違うんです!
張儀:…もういい。
天佑:…相国さん!忘れないで、まず仲人を頼むんだよ!

※1 楚国で窃盗の容疑をかけられ鞭打たれたことか。
※2 ここは中庭である
※3 結婚の儀式、段取りのようだ。


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