大学が始まった。ホッとする。友達と話す。楽しい。
武道を始めたおかげで、とてつもない春休みになった。なんでか分からんが、途中から格闘技になった。50人ぐらいの人との出会いがあった。試練があった。試合があった。バイトもした。でも、なんとかやりきった。
だから、何だ。だから、どうしたか。何の為に試練に立ち向かっていたのか。それは、自分を変える為にだろう。自分が変われば、世界は変わる。オレはそう信じている。
人は社会によって守られている。社会の制約に縛られる代わりに、社会から守られる。社会の中でしか生きることは出来ない。人生の意味は常に自分の外部に存在する。その外部とは、つまり共同体のことを指す。人は共同体の中で価値を見出す。そんな風になんとなく思えてきた。
だけど、何か抜けている。何か足りない。それは何か。世界から自然が抜けている。高層ビルを見ても、何とも思わない自分がいる。昔なら、その巨大な人工物に呆れるなり拒絶するなりしていたのに。 つまり、この社会を疑わなくなった。そんな自分が、最近とても嫌になっている。