ううーん。
この2冊を一気に紹介してしまうのはもったいないかな。
どちらもポール ギャリコ氏の書かれた本なのですが、どちらも猫視点での話が絶妙なのです。
この人、ほんとに猫になったことあるんじゃないの?って思うほど、猫の行動についての話が、納得するものばかり。
その猫での視点は、いつも淡々としていて、必要以上に煽ったり大げさに書き立てたりしていないところが、私は好き。
猫語の教科書は、猫が書いた本。
猫が猫に向けて、どうすれば自分が快適に人間社会で生きていけるか、という方法を綴った教科書なのです。
猫を深く知るために読む本、というよりも猫の仕草や行動を観察して、そういう意味なのかもしれない、と心の中で、ほんのりと笑える穏やかな気持ちを持たせてくれる本です。
計算づくでもいいから、人間と暮らしていこうとしてくれている猫を、可愛いなあ、と思ってしまう。
猫が、そういう風に思ってるなら、そうやって騙されておこうって、思ってしまう。
猫って、やっぱり頭よくって何でもお見通しなのかもしれない。
猫好きさんが、初めの著者紹介を読めば、ぎゅっと心をつかまれること間違いなし。
ジェニィは、ある日突然猫になってしまった少年の話。
猫になりたての少年は、メス猫に猫としての矜持を教えられていくのだけれど、そのメス猫が教える、猫の作法、というものが、猫に直接聞いたのでは?と思えるほどの説得力にあふれている。
ただ、この本は猫視点での話が物珍しいからオススメ、というわけではなく、この話は、ストーリーも面白い。
少年とジェニィの冒険は、私たちが知らなかった猫世界の秘密が紐解かれていくようにワクワクとドキドキが詰まっている。
猫が嫌いでなければ、きっと最後まで飽きることなく楽しめる。
猫の世界が覗いてみたい人には、ぜひ読んで欲しい童話。
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| 猫語の教科書 (ちくま文庫) | ジェニィ (新潮文庫) |

