何がイイって、この鮮やかな絵。
表紙もさることながら、中身も独特な色彩を持って、見る人を魅了します。
オモチャ箱をひっくりかえしたみたいな賑やかで、大胆で、だけど嫌味でなく、気分を盛り上げてくれる絵です。
amazon で中の絵も少し見られるので、ぜひ見て欲しい。

内容は、おなじみハンプティ・ダンプティ他、全16編のマザーグースです。
テンポよく、言葉が繰り出されていくので、トントントンと読み進めていくことができます。
絵本、といえば子供向け、というイメージがありますが、マザーグースは知っている方もいらっしゃる通り、残酷な物語もあります。
だから、手放しで、子供にオススメできる絵本ではないかな。
どちらかというと大人へ、オススメしたい。
いつも時間に追われて忙しくしている大人へ。
絵をじっくり眺めて、マザーグースの不思議な世界に浸かれば、ゆっくりした時間を手に入れる事ができますよ。


Little Betty Blue―猫のマザーグース
YOUCHAN
瑞雲舎
売り上げランキング: 165678
おすすめ度の平均: 5.0
5 大人も楽しめるスゴイ絵本

ううーん。

この2冊を一気に紹介してしまうのはもったいないかな。
どちらもポール ギャリコ氏の書かれた本なのですが、どちらも猫視点での話が絶妙なのです。
この人、ほんとに猫になったことあるんじゃないの?って思うほど、猫の行動についての話が、納得するものばかり。
その猫での視点は、いつも淡々としていて、必要以上に煽ったり大げさに書き立てたりしていないところが、私は好き。

猫語の教科書は、猫が書いた本。

猫が猫に向けて、どうすれば自分が快適に人間社会で生きていけるか、という方法を綴った教科書なのです。

猫を深く知るために読む本、というよりも猫の仕草や行動を観察して、そういう意味なのかもしれない、と心の中で、ほんのりと笑える穏やかな気持ちを持たせてくれる本です。
計算づくでもいいから、人間と暮らしていこうとしてくれている猫を、可愛いなあ、と思ってしまう。
猫が、そういう風に思ってるなら、そうやって騙されておこうって、思ってしまう。
猫って、やっぱり頭よくって何でもお見通しなのかもしれない。

猫好きさんが、初めの著者紹介を読めば、ぎゅっと心をつかまれること間違いなし。


ジェニィは、ある日突然猫になってしまった少年の話。

猫になりたての少年は、メス猫に猫としての矜持を教えられていくのだけれど、そのメス猫が教える、猫の作法、というものが、猫に直接聞いたのでは?と思えるほどの説得力にあふれている。

ただ、この本は猫視点での話が物珍しいからオススメ、というわけではなく、この話は、ストーリーも面白い。

少年とジェニィの冒険は、私たちが知らなかった猫世界の秘密が紐解かれていくようにワクワクとドキドキが詰まっている。

猫が嫌いでなければ、きっと最後まで飽きることなく楽しめる。

猫の世界が覗いてみたい人には、ぜひ読んで欲しい童話。



猫語の教科書 (ちくま文庫) ジェニィ (新潮文庫)
猫語の教科書 (ちくま文庫) ジェニィ (新潮文庫)

今一番旬な猫漫画ってなにかなぁ、って考えた。
私の中では、アニメも始まって人気がうなぎ上り中のくるねこ
よく捨て猫に遭遇するくるさんが、里親探しに作ったブログ。
ブログに書いていた漫画が、人気になり、それを元にして本が作られた、いわばブログ本。
普通、ブログ本って、本が出たら、ネット上の内容を削除したりして、本の売り上げにつながるようにしたりするじゃないですか。
くるねこは、そんなことをしてないので、全話見ようと思ったら、ネットでも見る事ができちゃいます。
でも、ネットで見る事ができても、本として実際に手元に置いておいてもいいかな、(←何様?笑)と思わせてくれる猫本です。
むしろ、手元に置いておきたい。と思うぐらい。
このくるねこは、全編に静かな空気が流れていて、穏やかな気持ちになります。
それは、くるさんの猫に対しての視点の優しさが、とても大きい。
個性豊かな猫たちが、自由気ままに動いていて、それをくるさんは、ありのまま受け止めて、そのまま書き出している。
何をしても、許される空間っていうのが、そこにはあって、その猫本を見ていると、すごく心地いいのです。

商業デザイナーだけあって、絵がうまく、テンポがいいので、ストレスなく読み進めていけます。
これは、ほんとにすごいな、と思うのだけど、変な漫画って、ここをこうしたらもっと読みやすくなるのに、とか思う事がよくあるんだけど、くるねこには、そういう事が一切なくて、むしろ、心にぴたっとしたタイミングで、次のコマに移ってくれる。
それが、すごく気持ちいい。
まぁ、べた褒めばかりですが、ほんとにこれは、猫好きには、オススメな猫本。
もし、くるねこを読んだことの無い人は、ぜひ一読すべし。

ちなみにくるねこのwebページ→くるねこ大和


↓現在、4巻まで出ています。↓
くるねこ くるねこ 2 くるねこ 3 くるねこ 4
くるねこ くるねこ 2 くるねこ 3 くるねこ 4