昨日、記事にしました「明治神宮」の「宮」の字の謎ですが・・・・・

「元新潟のUさん」より、「宮のノがない字体もあるようですよ・・・・・」とありましたので、ちょっと調べてみました。

飾ってありました「提灯」の他にも・・・・・
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いただいた「パンフレット」の「明治神宮」の「宮」の字も「ノ」がありませんね。
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ネットで、調べますと次のようなことが書かれていました。

実は、明治神宮だけではなく、伊勢神宮のおふだにも「ノ」が入っていないのです。

角川書店から出ている『書道字典』には昔の漢字の書体が出ていますが、それを見ますと「宮」の書体の種類は35種類あります。

そして、おどろくことに「ノ」がついていない「宮」の字が三十二もあるのです。

また、日本においても古代・中世は、「ノ」が入っていない「宮」の字が多いのです。
ご存じのように漢字は象形文字です。
「宮」の字は「屋根」の形を表したウ冠と「部屋」を意味する口、そして廊下を意味する「ノ」から成り立っています。

古代中国では建物と建物の間には廊下がなかったので、よって「ノ」が入っていない字だったのですが、後に廊下がつくようになると宮の字も必然と「ノ」が入るようになったのです。
つまり「ノ」の入っていない「宮」の字のほうが入っているのよりも古いということです。

ですから日本でも当初は「ノ」の入っていない宮を使用したのでしたが、それが大正期になると公的機関で「ノ」を入れるようになりました。
それ以後「宮」の字が圧倒的に多くなり、戦後では誰もが宮は「ノ」が入っているのが正しいと思うようになるのです。

次に、明治神宮ではなぜこの字を使っているのかについて説明いたします。
明治神宮は、大正9年11月1日創建されました。その第一日目より直会殿で「お札」を授与したのですが、その「お札」を書いたのが、当時、明治神宮造営局の第六代副総裁・床次竹二郎でした。そしてそのおふだには「ノ」が入っていなかったのです。

以来、明治神宮の「お札」は、この字を基本にしてきたのです。


と言う事のようです。

この「宮」の字になっているかどうか・・・・・お参りする機会がありましたら「神宮」の「字」にも目を向けようかなぁと思いました。