9枚目の、JAZZ・・・こんな1枚は、幻の白人トランペッター、「ドン・スリート」です。
アルバムは、「オール・メンバーズ」といいます。
「Jazzland」という「Riverside」傍系のマイナーなレーベルに吹き込んだものです。
ジャケットは、なかなか良い男でしょう!内容も良いですよ(^_^)
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ドン・スリートは1938年インディアナ州生まれ。白人のショーティ・ロジャースに師事し、59年にデビューしました。
しかし、彼は、何故かレコーディングの機会に恵まれず、リーダー作はこの1枚。
1987年に死去しています。

私が、このアルバムと出会ったのは、よく拝見している「67camper」さんのブログでした。
http://blog.goo.ne.jp/67camper/e/4f872dad0fed366a56969353b7598edc

目を閉じて聞いていると「ケニー・ドーハム」や「ブルー・ミッチェル」を思い浮かべてしまいます。

このアルバムは、手元に無かったので、早速ネットで求めました。
新品はもう無くて、中古でしたが、きれいな物が手に入りました。

パーソネルは
ドン・スリート(tp)
ジミー・ヒース(ts)
ウイントン・ケリー(p)
ロン・カーター(b)
ジミー・コブ(ds)

曲目は
1.Brooklyn Bridge
2.Secret Love
3.Softly, As In A Morning Sunrise
4.Fast Company
5.But Beautiful
6.All Members
7.The Hearing

1961年3月の録音です。

スタンダード3曲「Secret Love」「Softly As In A Morning Sunrise」「But Beautiful」と「Brooklyn Bridge」がクリフォード・ジョーダンのオリジナルとなっています。

スリートは特にバラードの「But Beautiful」で素晴らしい演奏を披露しています。抑えた中にも熱いものが伝わってくるようなサウンドです。

共演者では、ウイントン・ケリーが実に良い雰囲気で、時にコロコロ、最高のバッキングです。
「Brooklyn Bridge」などは、ハード・バップそのものですが、輝く音色で吹く音も魅力的です。

私も、初めて聴くアーティストなので不安でしたが、生涯たった1枚のリーダーアルバムしか出さなかったトランペッターですが、どうしてどうして、聞き惚れてしまいました。

こんな、知られていないけれど、素晴らしいアルバムがたくさんあるんでしょうね(^^♪
改めて、JAZZの奥深さを知りました。