「6BM8-pp」アンプもどうにか「音」も出ましたので、
お客様でアンプ製作のベテランの方に「6BM8-pp」の体力測定をお願いしました。

ところが、昨日連絡を頂き、あまり特性が良い結果でないらしく、ガッカリされていました。

何故だろう?・・・困ったなぁ・・・・・

お話によりますと、内部の半田付けに一部問題はあったものの、大きな原因は、どうやら「3極・5極管」の「6BM8」にあるようです。

私は今回、このプッシュプルアンプ製作のために、ロシア製の「Svetlana 6BM8」を4本、「マッチド・クワッド」で買いました。
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「マッチド」ということで、チェックをしていただいているんだと思います。
しかし、この真空管は、内部が「3極管」と「5極管」がいっしょになった「複合管」ですので、本当なら両方とも合わせなければならないのでしょうが、多分「3極管部」は合わせず「5極管部」の特性だけを合わせて「マッチド」にしているのじゃないでしょうか。

確かに数理的に考えても、何本かの真空管で、2つの要素を合わせる組み合わせは、かなり確立が低くなってしまいますし、真空管の数が少なければ、かなり難しい作業になると思います。
それにより、歩留まりも落ちてしまうのでしょうから、多分、出力管としての働きをする「5極管部」だけの「マッチド」となっているようです。

そのため、初段部分の「3極管」は「マッチド」になっていなくて、特性が揃っていないようです。

それが、今回の「プッシュプルアンプ」の入力特性や位相反転の不揃いに現れてしまったようです。

私のような、素人には良くわからない点も多いのですが、その辺が「真空管アンプ」の奥深いところのように感じます。

今回は、予備の真空管として急遽「Tungsram」の「6BM8」も4本買いました。これは、「マッチドペア」を2組で買いました。

今日それが届きましたので、再度「体力測定」をお願いいたしました。

その結果が出るのが楽しみなようで・・・不安なようで・・・

結果が、出ましたらブログにアップします。