第6枚目の、JAZZ・・・こんな1枚は、美しい音色のトランペッター、「ドナルド・バード」です。
アルバムは、「オフ・トゥ・ザ・レイシス」(修正しました)といいます。メルセデス・ベンツの300SLでしょうか?いい車に乗っているんですね!
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ドナルド・バードは1932年デトロイト生まれ。ウエイン大学で学んだ、学者肌のトランペッターでもありました。アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに入団する幸運に恵まれ、人気トランテッターとして活躍しました。

豊かで艶やかなトーンにメロディックで無理のないスムースなフレージングは、まさにクリフォード・ブラウンの流れを継承するトランペッターと言えると思います。

パーソネルは
ドナルド・バード(tp)
ジャッキー・マクリーン(as)
ペッパー・アダムス(bs)
ウィントン・ケリー(p)
サム・ジョーンズ(p)
アート・テイラー(ds)

曲目は
1.Lover Come back to Me(恋人よ我に帰れ)
2.When Your Love has Gone
3.Sudwest Funk
4.Paul's Pal
5.Off to the Races
6.Down Tempo

1958年12月の録音です。

このアルバムは、トランペット、アルト、バリトン・サックスの3管編成に、ウイントン・ケリー以下のリズム・セクションが入り、彼の代表アルバム「Fuego」にも劣らない傑作だと思います。
特に、マクリーンの個性のあるアルトと、ペパー・アダムスのバリトン・サックスに絡むドナルド・バードのどこかクールな感じを醸し出すトランペットが、ハード・バップの典型的なサウンド、放っています。

1.の「Lover Come back to Me(恋人よ我に帰れ)」は、聴きなれたテンポより早いテンポで、ブァーと出てくるので「アレッ」と驚かされますが、滑らかなトーンや美しい音色を楽しめます。

このアルバムが名門、ブルー・ノート・レコードへの第1段で、その後たくさんの録音をしていますが、60年代前半のものまでが良く聴くアルバムで、その後スタイルが変わり何となく聴かなくなってしまいました。

サイドメンとしても数多くのハード・バップの作品に顔を出しているので、そちらを聴くのも楽しいと思います。