しろ(原作:芥川龍之介)

日本の文学も読んでみてほしい、と思ったときにはまずはこの一冊をおすすめしています。

芥川龍之介の短編の中で、断トツで手に取りやすい絵本です。それも主人公は「犬」。芥川にしては珍しく(?)屈折なく、安心して子どもに渡せる読みやすい絵本に仕上がっています。

田中伸介の全編鉛筆で描かれた世界は身近に感じやすく、時代背景は多少古いですが気になりません。

絵本は主人公の飼い犬「しろ」がとなりの家の犬「くろ」がいぬごろしに連れて行かれるのを目撃するところから始まります。「くろ」を助けず逃げた「しろ」が家に帰る頃には全身が真っ黒になっています。飼い主に追い出された真っ黒になった「しろ」は野良犬として生きていきます。

見て見ぬ振りは罪なのかを問うストーリに、子どもは最後までドキドキハラハラしながら読み進めることができます。

 

全文ひらがなとカタカナなので、低学年からでも一人で読めます。

また、短い話しながらドラマチックで、テーマもはっきりしているので初めての読書感想文の本にも適しています。

しろ(原作:芥川龍之介)

 

しろ(原作:芥川龍之介)