
場所は東京ドーム。
契約している新聞販売所の招待企画に当選した。
対戦カードは、社会人1位のオービックvs学生日本一の関西学院大学という3年連続の同カード日本一決定戦。
1月の東京ドームと言えばプロレス・ファンの私は1月4日の新日本プロレスなのだが、今年は1日前のこの「ライスボウル」。
未来のスタン・ハンセンやボブ・サップを発掘すべく足を運ぶ。(って、目的が違うって!<笑>)
と、まあそのくらいアメリカンフットボールには疎い方なのです。
ガキの頃にNFLブームが起きて、NFLグッズの文房具など持っていたっけ。
あの頃、クラスで人気だったのは、マイアミ・ドルフィンズやニューヨーク・ジェッツあたりだったと思う。
当時は10チャンネルか12チャンネルで土曜の夕方にNFLの番組があって、よく友達の家に行って観ていた記憶がある。
が、その後は野球やプロレスの方への興味の方が大きくなり、現在の嗜好へと至っている。
なので、スポーツの機軸が完全に野球や格闘技系だったりで、フットボウル系(サッカー、ラグビー含め)のオフサイドというルールの存在自体が気に入らない。(笑)
あと、アメリカンフットボールなど点の入り方が、その都度6点とか2点とか1点とか、私からしたら何じゃそりゃ?という感じで、「惜しいですね、35対28の僅差!」などとテレビ実況が興奮して叫んでも、「何だ?!その点の入り方と差は?!?!」てな感じにしか思えないところがあるのです。
1得点チャンスで1点づつだろ、普通。
そんな感じでいたが、アメリカの「スーパーボウル」などはハーフタイムのショー目当てで見ていたりして、近年は「スーパーボウル」の録画中継を日本では深夜にお笑いのオードリーが解説となってやっているのは見ている。
意外と、オードリーの解説は判り易い。
ま、そんな感じでもあり、初観戦に向けて予備調査をして臨んだ。
まず、当日は、実は朝から夜まで会場の東京ドームはフットボール関連のイベントをしていて、ライスボウルは14時スタートなのだが、朝10時から開場し、まず中学生の大会があり、ライスボウル終了後は女子の大会を行なう。
なので良い席を確保するには朝イチから行かないと取れないのだが、やはり1月3日のお正月気分だと、ライスボウルだけを観に行く人達が多いようで、開始1時間前くらいまでに入ること必至のようだ。
(ライスボウルはほとんどが自由席)
また、フィールドはバッターボックスから外野センター方向に向けて真っ直ぐと設けられる。
なので、良い席というのは、フィールドの真ん中あたりにある席。
東京ドームの野球で言えばエキサイトシートが設けられている辺りのスタンド席あたりか?
ただ、ドームのスタンド席の傾斜は野球用で緩やかなので、プレイの全貌を観るならフィールドから離れた上のほうの席、チアガールの応援などと盛り上がりたいなら前の方(ただし試合の見晴らしはあまり良くない)、という選択肢になる。
そのどちらも欲しいという欲張りな方にお薦めなのは、ホームランポール近辺の席です。
要するに、内野席の一番外野近くと外野席の一番内野近くという、野球では最もクソな席が実は狙い目となる。
この辺りだと、一番前でもすこし高い位置にあるので、観やすくなるし、選手との距離も近いし、チアもこの辺まではやってくる。
私は、12時20分強を回った頃に最寄りの水道橋駅に到着し、コンビニで食料と酒を調達し、12時35分くらいにドーム入場。
実はオービック・シーガルズ・ファンの友人がいて誘ったのだが帰省とのことで、では知人の代わりに一人でオービック・シーガルズを応援しようかとオービック側となる三塁側を目指すも、その狙い目席はもう取られている。
しかも、座席に大きめのポストイットをバァーッと貼りまくって組織的な仕業。
そこでその先の外野側に入るとこちらはまだ全然余裕。
レフト外野席の一番3塁寄りのブロックの前から2番目に座る。
一番前にも座れたが、目の前にある手摺りが邪魔だし、ここは売り子さんが通って前にも足を踏まれたり蹴られたりした苦い経験があったので、敢えて外す。

こんな感じの眺望。
フィールドでは各チームが事前の準備中。
カラー・ユニフォームのオービック・シーガルズ。

そして、ホワイト・ユニフォームの関西学院大学ファイターズ。

さあ、後は試合が始まるのを待つばかりだが、まだ1時間以上もあるので、まずはビールをグビッ!
試合間近になって、私のすぐ目の前に設置されたマイクを一人の男性が取り、なにやら叫び出した。

どうやら、オービック・シーガルズの応援要員の人みたい。
ヤクルト・スワローズの試合で言うところの、DJ パトリック・ユウみたいな存在か?
お、これは盛り上げてくれて、観戦が楽しくなるかも?!
と思ったが実はその逆。。。
こいつがガンで、応援する気持ちを真逆にしてしまうのだった…。
いよいよ、試合開始!
その瞬間をカメラに納めるべく、カメラをフィールドに向けた。

↑
こうなのだ。
こいつ、試合中ずっと立ちっ放しで試合観戦していて、時折何かマイクで叫んだり、呟いたりしている。
試合中は状況が都度都度場内にアナウンスされるし、チアリーダーが応援のきっかけや揃って声を出す応援をマイクを通して観客に指示してくれる。
その間を狙ってこいつが何かほざくのでウザい。
邪魔以外の何者でもない!
しかも、タイムアウトなどで選手が休むタイミングでこいつもしゃがんで休んでやがる。

普通逆だろ。
試合は客に観戦させながら、試合が行なわれて無いときこそ客の士気を高めるべく立って盛り上げるべきなのでは?
観客席の一番前を陣取らずに一番後ろか或いはフィールドに下りてやらせてくれよ、オービックさんよ。
席を移動しようと思うも、入場者が多くなり、このタイミングからだと2階席の本塁寄りしか空席が無いので、移動が最も遠くなってしまうので諦める。。。
結局、後半戦でこいつから外れた位置で一枚だけ試合写真が撮れただけ。

で、ドーム内を見回すと、ここでようやく気づいたのだが、エキサイトシートとネットが取り除かれている!

やっぱり、すっきり見えますね、この方が。
さて、試合は第1クォーターでまずオービックがタッチダウン~ゴールキックも決め7点先制するも、関西学院大学もすぐさま反撃で同様に7点を取りイーブン。
第2クォーターではオービックが10点を取り、一気にその実力差を見せ付ける。
そして遠目に見ていると両チームの選手の体格差など感じなかったが、自分の近い位置に来るとやっぱり社会人選手の体格のデカさというか太さが判る。
社会人には外国人選手もいるしね。
ハーフタイムは大人数の鼓笛隊が、ちょっとした大道具なども用意し、派手にパフォーマンスを始めたのでまたカメラを出してレンズを覗くと、1人だけオービックの選手がパス練習をずっとやっている。

両軍とも皆、控え室で作戦会議をしてるであろうに。
そして撮影しようとすると、今度はこの選手が邪魔…。
なんかこの辺から、応援するつもりでいたオービックを応援したい気持ちが失せていくのだった。
試合再開。
後半戦、第3クォーターは関西学院大学の速攻を必至に食い止めるオービックの攻防で始まり、先に関西学院大学がキックで3点を返す。
しかし、やはり社会人、オービックはさらに強く、タッチダウン~キックを決め7点を返す。
ここまでで24対10でオービックの余裕のリード。
最終クォーターの4Qは早々にオービックがタッチダウン~キックを決め31-10とさらに差が付く。
その後もオービック優勢で3点追加。
しかし、関西学院大学が試合終了間近になり6点追加する。
もう試合時間も無いのだが、オービックは試合を再開する様子を見せずに時間稼ぎをし始めた。
いや、確かにこの1分あるかないかの残り時間で関西学院大学は勝てっこないさ。
でも、学生日本一のチームの意地を受け止める度量すら無いのかねぇ…?
ちなみに昨日は有楽町駅横で大きな火事が起こり、関西学院ファイターズの選手は本番までに全員集合できないまま試合に臨んだそうだ。
ま、とりあえず試合は34対16でオービック・シーガルズの勝利であり、史上初の4連覇達成ということでおめでとうございます。
でも俺は、オービック・シーガルズに対して悪いイメージしか残らない、初アメリカンフットボール観戦となりました。

そこで、前スレッドに記した水道橋駅近くの神社へ初詣という厄払いに行ったのでした。