昨日のブログでは、墓参りへ行く道中のことを記した。
今回は帰りの道中の話。
まず、昨日はいつもより2時間ほど早起きしての出発。
無事に墓参りも終え、親戚にも会い、いよいよ帰りのバスの出発時間がせまって来たので、バス亭まで向かう。
バス亭は、コンビニの土地の中にある。
田舎なので、東京のコンビニと違い敷地が広い。
17時30分発で、家族と「帰りは渋滞もあり得るから、軽く食べるものと飲み物を買って道中で食べよう」ということになった。
目の前のコンビニに入り何にしようかとああだこうだと話していたが、私が「バスは電車と違って車内の空気が流れないので匂いの強いものは控えた方がいいかも。」と提案し、結局あたたかい蒸かしまんじゅうを買うことにした。
家族は、それぞれあんまんと肉まんを、そして「匂いが~」と言っておきながら私はピザまんにした。
加えて、一番シンプルな鳥のから揚げを1パック買って皆で食べようということになった。
出発時間を10分強過ぎてバスが到着。
私の横の席(窓側の席)は空席だったので、さっそく車内ですぐに皆食べ始めた。
一応私は、一口食べては食べかけの面を紙で塞いで、多少なりとも匂いに気を遣った。
で、すぐに完食。
軽食も取ったので、ここで眠気が徐々に押し寄せてきた。
そしたら私の真後ろに座っている人がいきなりデカいゲップをかましてくれた。
ビールでも飲んでいるのだろうか?
チラっと見たら、ずんぐりむっくりでスキンヘッドで銀縁メガネをかけた中年男性。
言い方は悪いが、一昔前の田舎のそこそこ成功したセンスが良ろしくないタイプのあんな感じ。
とは言え、人を外見で判断してはいけないですが。
しばらくして、途中のバス亭で若い女性が一人乗り込んできた。
私の席のところで立ったままでいるので、隣の席を指差し「こちらですか?」と訊くと、そっけなく「はい」と返事。
なんか、愛想の薄いと言うか自分が小学校の時代くらいの典型的な優等生で学級委員をするような女の子がそのまま大人になったような感じの人だった。
またも、人を第一印象で決め込むのは良くないとは思っているのだが。
で、いよいよ眠気がマックスとなりいつしか寝てしまった。
寝ていたら、横でその女性の「あの、すみません!」と言う声で起きる。
「あ、トイレかな?」と思い、身体をずらしながら横を見ると、その女性は私の後ろに座っている男性に対して半身を乗り出し言っていたのだった。
するとその女性はこう続けた。
「あの、匂いがきついので、ちょっと食べ物を控えてもらえますか?」
ああ、やっぱりバスの中だと匂いが気になるのか?と思いつつも私にはとくに何かが匂うということもなく、匂いに敏感な方なのかな?と思いつつ、眠いのでまた眠りについた。
途中何度かふと目を覚ましたりするもまたすぐに寝るということを繰り返し、まどろんだその瞬間、またしても私の横の女性が突然「あのぉ、先ほども申しましたが匂いがきついので控えてもらえませんか?!」と声をあげた。
正直こちらは「寝たいんだけど、もう。」という気持ちだった。
すると、私の後ろの男性が「なんだよ!あたりめ食っちゃいけねぇのかよ?」と言い返した。
あたりめ?
その瞬間に匂いに意識を集中したが私には匂いがしない。
今度はその女性「バスの中で他にお客さんもいるんですから少し気を遣われたらたらどうですか?」と言い返す。
男性:「バスの中でもの食ったらいけねぇのか?食っちゃいけねぇもんなんか売ってねえよ。」
女性:「他の皆さんに迷惑です。」
え?自分が嫌なのに他の乗客の民意にするのは間違った論理じゃね?と思った。
すると男性:「みんなが言ってるのか?お前訊いたのかみんなに?!」
女性:「皆さんそう思ってます。」
男性:「他の人に訊いたのかって?」
女性:「皆さんはお優しいから我慢しているんです!」
男性:「じゃあ、みんなに訊けよ!訊けって!」
もうこの瞬間、俺に飛び火しないでくれと目を瞑ってひたすら祈った。(苦笑)
昼間に父の墓前で手を合わした時よりも強い念で祈っていた。(苦笑×2)
こっちは寝たいんだよー。
眠気がピークに来てるんだから、寝かせてくれ、お願いだ~!
その後この2人、2~3のやりとりをして落ち着いたが、一番の被害者は俺でないかい?(笑)
と同時にこの女性が自分らより先に乗っていたら、私の「ピザまん」と「から揚げ」は完全アウトでボコボコに言われていたと思うとラッキーだった。(笑)
ただね、最初に書いたように、こちらもバスの中に自分たちの食べ物の匂いが充満しないようにと気遣っていたので、この女性の気持ちも解る。
しかし、新幹線などの長距離電車の中であたりめを食おうが弁当を食おうが誰も文句は言わないだろう。
電車での長距離移動の感覚で長距離バスに乗って飲食する人もまた多いのではないか?
であれば「電車」と「バス」の中でのルールを決めてもらった方が良い。
これは「バス会社」が発信していかないといけないことだと思う。
で、復路も昨日登場した「釈迦堂PA」で休憩のために停車。
私は寝たかったが、私が外に出れば、隣の女性が空いている席に移動できるかと思い、したくもない小便をしに行き、見たくもない土産物を見て、車内に戻った。
すると案の定その女性客は前方の空いている席に移っていた。
そして出発までの時間を過ごしていると、その女性が携帯電話で通話を始めた。
しかも英語で。
えてして英語は日本語よりも声のトーンが高くなり、言葉数も多くなり、抑揚も大きくなる。
ん~、匂いは駄目で、電話で話すのはいいのか…?
その時は休憩中だからというのもあったのかも知れないが、新幹線などでは駅に止まっていても、電話は車両の連結部付近へ行って話さないかい?
なので、本来ならきっと、バスの外で会話すべきでないだろうか?
またしてもこの辺り、「電車」と「バス」それぞれのルールが、乗客それぞれが思うルールとの差となるのだろう。
ちなみに私の家族は、あの女性が乗ってきて横を通った時に「香水をこんなに匂わせてバスに乗ることもないのに」と思ったそうだ。(笑)
香水の匂いも、あたりめも匂いも感じない私は蓄膿症?それともただただ眠かっただけ?(苦笑)
「電車」と「バス」それぞれで許されること、許されざること、案外難しい。
でも究極の結論は人のマナーと言うことになるのだろうが…。