場所はヤクルトホール。
この知人と、このヤクルトホールで、以前に「エクスペンダブルズ」の試写を観た。
この「エクスペンダブルズ」はシルベスター・スタローンが監督・主役のアクション映画で、アーノルド・シュワルツネッガーやブルース・ウィルス、他、ハリウッドのアクションスターが一同に介してワケありで「消耗品」としての傭兵軍団が秘密裏に任務を遂行する内容だった。
今回の「ワイルド7」は、私が子供の頃『少年キング』連載の人気作品だったが、あまり原作は知らず、テレビドラマ化での同作品を観ていた。
「仮面ライダー」とか放送していた頃じゃなかったかな?
ワイルド7の7人はそれぞれ違うバイクに乗っていて、そのバイクのプラモデルを全部揃えたような記憶がある。
(ちなみに、そのプラモデルは余剰在庫になったのか、その後にメーカーが全く独自で架空に作ったヒーローものの乗り物としてパッケージを変えて、中身は同じものとして売られていた記憶もある。<苦笑>)
内容は、先に書いた「エクスペンダブルズ」に似て、ワケありの元犯罪者が7名が警察の一部にてやはり秘密裏に、警察が法規内に処理出来ないと判断された極悪犯を法律を超越して逮捕でなく退治するチームのアクションもの。
出演は、主役に瑛太、そして椎名結平、丸山隆平(関ジャニ∞)、宇梶剛士らが“ワイルド7”に扮し、彼らをコントロールする警察幹部に中井貴一、ヒロイン役に深田恭子、新聞記者に要潤と本仮屋ユイカ、悪役が吉田鋼太郎、他。
監督は羽住英一郎(「海猿」)。
私にとって、映画は(特に大作やアクション、SFの類は)洋高邦低と思っているので、正直期待はしてない。
加えて、子供の頃に見ていたもののリメイクとなると、どうしても比較してしまうだろうし。
で、結論から言うと、まずはキャスティング・ミス。
これは知人も大きく同意していた。
ワイルド7のワケありの元犯罪者というアウトロー感、ダーク感、といった部分が出演者から伺えない。
特にメインとなる3人の瑛太、椎名結平、丸山隆平に。
むしろ宇梶氏(まぁ、この人は自身が元そういう過去があるから説得力はある。)や他のワキとなるメンバーの方がまだ見てくれの分、雰囲気はある。
そして、ヒロインの深田恭子。
知人は「フカキョンはお芝居下手だからなぁ。」と試写前から言っていたが、確かにそうでした…。
このキャスティングにされた深田さんも可哀相だと思う。
悪役の吉田鋼太郎氏、頑張って存在感もありましたが、私この俳優さん存じ上げてなく…、知人も同様で「やっぱり、悪役は有名な役者を立てないと損だよな」と言っていたが、私も同意。
吉田氏はいい仕事をしてます、でもそうなんだよなぁ、という感じ。
あと、要潤が映画上、セリフ内で彼らを説明するあたりが、昔のヒーローもののセリフのようで、観てるこちらが恥ずかしくなった。(照笑)
まあ、最近は映画も突っ込みどころがある緩さを入れる方が良くも悪くも「話題」になるということも狙っているかも知れないのか、突っ込みどころは満載です!
しかし、全体の流れや展開はバランス良く、最初から最後までスムースに観れました!
キャストが違えば、それなりに楽しめると思う。
「エクスペンダブルズ」に対しての日本国内版という位置にもなれるだろう。
あと、洋画と邦画の差に俳優の役作りがある。
どのくらいの力の入れなのか判らないけど、瑛太ももっと見た目を変えたり、身体を作ったりとかすれば、「瑛太、すげえな」という印象になったと思うが。
やはり、キャスティングが違うかな?
もしくは出演者の役作りが足りないのかな?
あくまで私個人の意見です。
違う見方をする人も多いでしょうし、別な角度で好評価する方もいるでしょう。
映画「ワイルド7」は12月21日ロードショー。
