出口雅之というアーティストがいます。
以前、宮原学 やTHE COKES のライブ記も書きましたが、実は彼らと同じレーベルに「グラスバレー」と言うバンドがいて、そのボーカルが出口雅之氏でした。
当時は、デュラン・デュランやジャパン、デビッド・ボウイなどのアート系ニュー・ウェーブ・ロックのイメージで、綺麗な顔立ちの男の子がお化粧して、シンセサイザーやデジタル・ビートのサウンドに乗せて演奏していました。
グラスバレー解散後は「REV」といういわゆるビーイング・アーティストして、男版「ZARD」として「甘いKISS,KISS」というヒット曲を出しました。
「REV」解散(?)後は、ソロとして、スーサイド・スポーツ・カー、ローマとしきとローマファイナルズ、ジェントルマン・テイク・ポラロイド、等々…次から次へと活動内容を変えて過ごしていたようです。
正直私は、最初のグラスバレーとREVのヒット曲くらいしか知らないのですが、その辺りの曲もやるようなので行ってみました。
開場時に、会場「表参道FAB」に着くと人だかりの山。
この寒いのに、表参道の一角にすごい人・人・人。
それも女性が殆ど!
やはりイケメンは女性人気強いです。
場内は満員!
開演時間を10分強ほど過ぎた頃だろうか、ステージに登場。
本人、ギター2名、ドラムス、あとは打ち込みサウンドの布陣。
結果から言うと、アンコール含めて2時間ほどの内容だったのだが、前半はほとんど知らない曲ばかり…。
多分、ソロの曲が大半を占めていたんでしょう。
まず5曲演奏してMC。
何故ここでMCをやるかと言うと、体力調整タイムのようで(彼は私と同い年です)、「5曲演ったのですが、もう体力はピークです。(笑)」と。
そしてまた5曲演ってMC。
「また5曲演ったので。(笑)」ということで、ここまで活動の節目節目に母親から、故郷へ帰れば、近所で仕事を募集しているところがある、とか、言われ続けた話も笑い話のようで、今の時代とても身につまされる話でもある。
後半になってグラスバレーの曲、REV、そして彼の最大のヒット曲「甘いKISS,KISS」も含め一気に披露。
グラスバレー時代のライブのハイライトに持ってくる「星のジョーカー」を当時と同じ拡声器を使うパフォーマンスでは場内からも嬌声が上がった。
つねに新しいことをしていないと、まして過去を振り返ると、そこで錆びてしまう気がして…と言うようなことも言っていたが、また夏頃に、今回やれなかった曲も含めて“出口雅之”としてのライブを行なう意気込みを語っていた。