京都市左京区に在る
下鴨神社 賀茂御祖神社・かもみおやじじんじゃ))
この地では
弥生時代の住居跡・土器などが発掘され奈良時代より前から
大きな社であったと云われています。
参道の入り口に 平安期の流路である 瀬見の小川が流れています。
鴨川と高野川に挟まれた三角州で 山背の原野の名残りを感じさせる
自然遺産 36000坪の境内は 国の史跡の指定されている
糺の森(直澄)
左側は 葵祭りの際に 流鏑馬神事・歩射神事が行われる馬場です。
神官の家に生まれたが 神職に付くことが叶わず出家し「方丈記」を記し
歌人となった「鴨 長明」ゆかりの 河合社
方丈庵
各地を転々としている時の棲家として 移動が便利なように
組み立て式になっている建物が復元されています。
賀茂河合坐小社宅神社
糺の森の清々しい緑を浴びながら参道を進んで行きます。
烏の繩手と名付けられた道
御祭神・賀茂建角身命の別名・ヤタガラス(太陽)と呼ばれ
繩手とは狭い細い道 つまり参道の意味で糺の森の中にあったものを
一部復元されていて 散歩道となっています。
参道に沿って流れている 泉川
復元された古の小川 奈良の小川です。
鳥居の前に 新郎新婦?
今日は 二組の結婚式が執り行われたそうですが こちらは撮影用の様。
1628年(寛永5年)に再建された 高さ・30mの楼門です。
楼門を潜って直ぐ左側に 途中から幹が一本に繋がっている!!
奇妙な木が・・・縁結びの御神木だそうです。
1628年(寛永5年)再建された 舞殿
今年の干支「辰」の絵馬 お正月には舞殿に飾られていたものです。
輪橋
尾形光琳がこの辺りを描いたのが「紅白梅屏風」で左側の
梅の木は光琳の梅と呼ばれています。
井上社(御手洗社)
普段は水が流れていない御手洗池 土用になると清水が
湧き出ると言う不思議な光景が その姿が水泡を模り団子のよう・・・
「みたらし団子」の発祥と云われているそうです。
中門を入ると干支の守護社(言社)が在り 幣殿のその奥に
本殿(西・東)が在り 垣間見ることは出来ますが・・・
拝観料・600円にて特別参拝所から拝観してきました。
西本殿・東本殿を斜め横から眺めながら(正面からじゃないのです)
ガイドさんの説明を聞き 唐門を潜り「三井神社」へと
御祭神である 御両親と姫神様の三つの社が並んでいます。
* ここまでは 撮影禁止です。
文明の乱の兵火で殿社は退転したが 後に再建された庭
葵の庭・カリンの庭へと
古くは自生していた双葉葵も 今はこの一鉢のみだそうです。
ハート型の葉・カツラの木
この岩は
水の神・御祭神が御降臨になる盤座(いわくら)との伝承があり
手をかざすと ピィピィピィッ~と感じるものがあるというのですが・・・
パワースポットの場だそうです。
残念ながら 私を含め誰も感じなかったようです。
大炊殿(おおいどの)
1624年(寛永5)の造替
お供え物を調理する社殿で 大炊所とも呼ばれご飯・餅などを調理
入り口の土間に竈(おくどさん)があり台所となっています。
神社建築の中でこの種の社殿の現存は 貴重なものだそうです。
唐車
唐破風の屋根造り 江戸時代のものを復元
三ツ葉葵紋蒔絵籠
特別拝観は ここにて終りです。
塀に囲まれた外からは 本殿の屋根が僅かに見えていました。
1994年(平成6年) 世界文化遺産に登録された下鴨神社
糺の森の樹木と清水の湧き出る鴨川の水源の神地として
平安期流路の小川の流れを そして国宝・重文の社殿等々
古から物語・日記・詞歌管弦と数多くうたわれてきた歴史の重さを
感じながら 見どころ満載の地を ゆっくりと拝観・散策をしてきました。