2日目の23日も、雪晒しには絶好の晴天でした。
大沢館のチェックアウトは、ゆっくりめの10時頃。
囲炉裏の部屋で各自朝食を済ませ、朝風呂に入る方は
ひと風呂浴びて、出発の準備を進めました。

ちなみに、自由に使える囲炉裏の部屋は↓

$「ご縁の会」事務局長のブログ-大沢館3


露天風呂から見える景色はコレ↓

$「ご縁の会」事務局長のブログ-大沢館2


10時少し前、大沢館の林社長じきじきにマイクロバスの
ハンドルを握っていただき、宿を後にしました。

雪晒し見学までには少々時間があるので、
まずは直江兼続ゆかりの洞雲庵というお寺を見学。

その後、お腹もこなれてきたところで、昼食場所の
「けやき苑」さんへ。
ここも、大沢館に負けず劣らず立派な古民家。

そして、女将が手間暇かけた心づくしのお膳は、
東京では絶対味わえない、土地の素材を使ったお料理。
味のセンスも抜群でした。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-けやき苑2


さて、食事も終わり、いよいよ「雪晒し」の現場へ。
出迎えてくれたのは、「古藤整理」の古藤社長。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-雪晒し5


いまでは塩沢の雪晒しも、この古藤さんしか行うところが
なくなってしまったそう。
そんな貴重な作業場で、古藤さんのお話をうかがいながら見学です。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-雪晒し6


少々天気が悪くても、せっかくだからデモンストレーションを
してくれる約束でしたが、参加者の皆さんの日頃の行いが
良かったのか、「これこそ本当の雪晒し!」
という場面を観ることができました。

一通り雪晒しの作業と解説をしていただいた後、古藤さんも一緒に記念写真。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-雪晒し7


念願の雪晒しを見学した後、このツアーの最後をしめくくる
「林宗平工房」での見学です。

この続きは、、、また明日。



$「ご縁の会」事務局長のブログ-銀の鈴


さて、産地への連絡や宿の手配など、万全を尽くして
いよいよ22日朝10時前に東京駅地下の「銀の鈴」に集合。

10:12東京発のMAXとき17号にて、一路越後へ。
参加者の皆さんと和気あいあい話も弾んで、
気がつけば越後湯沢に到着のアナウンス。

そこから在来線に乗り換えて、12:30には最初の目的地、
塩沢駅に到着しました。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-雁木通り


駅前をしばらく歩くと、最初の交差点を横切る道が
「雁木通り」。街並みが整備されて、なかなかの趣きです。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-雁木屋


その道沿いにある「雁木屋」というお蕎麦屋さんで、昼食。
席について、蕎麦が出てくるまでに、初対面の参加者同士も
旧来の友人のような雰囲気。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-そば


腹ごしらえもできたところで、「塩沢織物工業組合」へ移動。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-組合


建物前で出迎えて頂いた、「林宗平工房」の林正機社長の案内で
越後上布の「イザリ機」の見学が始まりました。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-林先生


実際の説明順とは逆になりますが、まずは「手うみ」の工程。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-撚り掛け


会津は昭和村で採れる「からむし=苧麻(ちょま)」の繊維を
繋ぎ合わせ糸にしていきます。そして、糸車に「糸くり」します。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-撚り掛け2


この糸を、別の場所で絣括り(かすりくびり)、染色をしていきます。
(この工程は、明日のお楽しみ)

設計図通りに染め上がった糸を、織り上げていく工程がイザリ機。




$「ご縁の会」事務局長のブログ-イザリ機


腰かけて織る「高機」と違い、腰をおろして、足を投げ出して
織り進むのが「イザリ機」。
この織り方じゃないと、無形文化財の「越後上布」は名乗れない。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-一日分


今織っている機は、絣模様がある作品なので、より手も込んでおり
1日で織り進む長さは、指を広げたぐらいだそう。
気の遠くなる作業ですが、それだけの価値があるのも頷けます。

でも、この地道な作業を、意外にも若い女性たちが引き継いでいる
光景には、ホッとするとともに、「頑張ってね!」というエールを
送りたくなりました。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-大沢館


組合での見学を終えて、一行は宿泊先の「大沢館」へ。
雪景色の中、お肌スベスベの露天風呂を楽しみ、
美味しい郷土料理と銘酒「八海山」を頂いて、ほっこり。

さぁ、明日はいよいよ「雪晒し」見学です。
年頭のご挨拶で、「結城ツアー」の予告をしましたが、
今年の「ご縁の会」第一弾、産地見学ツアーは、
越後上布の雪晒し見学になりました。

皆さんのご要望を聞きながら、事務局内で見学地を
どこにするか、喧々囂々(けんけんごうごう)の議論を
交わしたところ、「そうだ、雪晒し!」っていうことになり
越後上布の産地へ問い合わせたところ、2月22・23日なら
対応して頂けることになり、急遽ツアー企画が決定したのでした。

というわけで、まずは「雪晒し」とは?っていう解説から、、、

$「ご縁の会」事務局長のブログ-雪晒し2


越後上布が、胸を張って「越後上布」と呼ばれるためには、
以下のような工程を踏んでいることが必要です。
それは、、、

*糸は手紡ぎの苧麻糸のみを使うこと
*絣の柄付けは手作業で糸を括ること
*地機(いざり機)で織ること
*湯もみ、足踏みをすること
*雪晒しで晒すこと

その中の、雪晒しの工程は、2月3月のよく晴れた日の雪上で
行われるので、越後塩沢近辺の風物詩になっています。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-雪晒し1


では、なんの為に上布を雪に晒すのか?
↑の写真をみてもわかるように、織り上げた上布は雪の上に
広げられます。
2月も後半になると、天気が良ければ越後でも気温は上がる。
当然、表面の雪は溶けて蒸発を始めます。

その時、紫外線の関係なのか、雪が気化する際、オゾンが発生するそうです。
よく「オゾン殺菌」なんて言葉も聞きますが、それと同じような
効果なのでしょうか、雪晒しの場面においてもオゾンが漂白や
不純物の分解作用を起こしてくれるのです。

かといって、薬剤を使ったような漂白ではなく
(真っ白けにはなりません)
黄ばんだ繊維は白く、染め上がった部分はより発色が良くなります。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-雪晒し4


そして、このように色鮮やかな上布に仕上がっていくのです。

では、我々のツアーの顛末は、次回以降にご紹介しま~す。