岩手県の工芸品は、平泉が栄えた平安時代末期に
奥州藤原氏の初代清衡公が産業を奨励したことに
始まるといわれています。

南部鉄器や岩谷堂箪笥など全国的に有名な工芸品も
多数ありますが、その伝統に磨かれた職人技は
宮古産の総桐たんすにも引き継がれています。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-製材


今回ご紹介する総桐たんすは、材料の木取りから
最後の検品まで、一つの工房で生産されるため
品質が安定しています。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-たんす職人2


職人さんが手作業で丁寧に部材を加工し、

$「ご縁の会」事務局長のブログ-たんす職人1


『あり組加工』で板をはめます。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-うづくり


↑の写真は、『うづくり』という作業で、カルカヤの木の根を
束ねたもので、桐材の表面をこすり、木目を浮き立たせる
作業です。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-やしゃとのこ


最後に、『やしゃとのこ』で塗装して、金具をつけます。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-キャスター


そして、出来上がるのが『岩手県産 総桐たんす』ですが、
最近の住宅事情に合わせて、↑のようなキャスター付きの
収納箱も作り始めたところでした。

たぶん、生産再開には少々の時間がかかるとは思いますが、
いざ、『再スタート』といったときに、すぐにでも注文が
入っていれば、職人さんたちの意気込みも違ってくるのでは、
と思います。

そめの近江では、呉服商品をお買い上げの方に、
総桐たんすのプレゼント企画も考えているようです。

いつかは、憧れの総桐たんすに、お気に入りのお着物や
帯などを仕舞いたかった、という方がおいででしたら、
是非、この機会にお問い合わせください。


「岩手県産 総桐たんす」をご紹介するにあたって

県として日本一の広さを誇る岩手は、
全国有数の林業県でもあります。
手仕事の長い伝統を受け継いだ
岩手の職人たちは、豊かな自然に育まれた
良質な木材に新しい命を吹き込み続けてきました。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-たんす職人2


今回、そめの近江がご紹介する
「岩手県産 総桐たんす」は、
三陸海岸・宮古市にある工房の作品です。

この宮古市は今回の東日本大震災で
大津波により多大な被害を受けました。
被災された職人さんや従業員の方も
多数出る惨事となり、いま必死の普及作業に
尽力されています。
しかし、幸いにも工房は津波が迫るギリギリの
線で被災することを免れました。
状況が落ち着けば、生産を再開することは

可能です。

全国、全世界から多額の義援金も集まって
いるようですが、私共は復興の期待を込めて、
「岩手県産 総桐たんす」をご紹介することで、
少しでも被災地への応援をしていきたいと思います。

そめの近江 社員一同

「雪晒し」見学が終わった後、タクシーを使って
六日町にある「林宗平工房」へ向かいました。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-林工房


工房は、先代の宗平さんが立ち上げたもので、当時、徹底的に
麻にこだわっり、伝統の越後上布に取り組んでいたそうです。
全国の織物産地を視察して回るなど研究にも熱心で、
伝統を守りつつ、独自の「草木染 越後古代紬」の創作も
始めました。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-林さん


その先代の血を引き継いだのが、2代目の正機社長。
「機」の字が名前にも使われている如く、
生まれながらの染織師だったのでしょうね。
↑の写真は、伝統的工芸品「本塩沢」に使う
真綿引の生糸を手に、我々に説明しているところ。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-綛(かせ)取り


↑は、越後上布でも行われる「手延べ」の作業。
ここに張られているのは、本塩沢用の生糸です。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-絣括り


次に「糸括り(いとくぐり)」。
これも本塩沢の糸ですが、越後上布も同じように糸で括ることで
織り糸に絣模様をつけていきます。


$「ご縁の会」事務局長のブログ-絣括り2


ご覧の通り、とても細かい作業。
根気がいる仕事です。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-湯もみ


そして、最後に見せて頂いたのは「湯もみ」。
越後上布は、「湯もみ、足踏み」といって足を使うそうで、
別の場所で行うそう。
この写真は、本塩沢の湯もみですが、これも奇跡の技。
お湯を通すことで、生地が縮み、ちょうど着尺の幅になると、
シボが立って独特のシャリ感が出るのです。
先人の経験から生み出された、計算ずくの技法なんですね。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-作品


一通り見学が終わった後、2階の座敷に上って、作品の品評会。
皆さん、ご自分がお召しになっているシーンを
想像しているのでしょうか?

そして、最後に今回のツアー最後のお楽しみ、塩沢紬の小ギレを
使った木目込み人形の制作体験。
品評会に時間を取りすぎて、出発までには完成できません
でしたが、設計図とともにお土産にしてもらい、
残りの作業は宿題に。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-木目込み


16:00過ぎに工房を後にして、徒歩で六日町駅へ。
アッという間の2日間でした。

$「ご縁の会」事務局長のブログ-六日町駅


18:20には無事、東京駅に到着。
帰りの車中も、楽しい会話が続き、ふと車窓をのぞくと、
すでに景色から雪はなくなっていました。

夢の中から、現実に戻ったような寂しさも感じつつ、
今回のツアーは終了しました。

参加の皆さま、お疲れさまでした!