1945年ポーランド。
プールのある庭で家族とともにくつろぐ男の名はルドルフ・ヘス。
彼の屋敷の隣にあるアウシュビッツ収容所の煙突からは、
今日も黒い煙が昇っていた。
・
収容所の所長である彼とその家族が平和に楽しく暮らしている様が、
淡々と描かれる作品。
でもその隣で起きていた事実を深く知っている人ほど、
この映画の怖さが伝わるんじゃないかと思いました。
ホロコーストの具体的な描写は何もなく
見る人の知識と想像力に作品を委ねてメッセージを伝えようとする、
なんとも大胆な作品だと思いました。