”The Pale Blue Eye” イオンシネマ浦和美園 | Something Wonderfulな日には

 

1830年NY州ハドソンバレー。

ウエストポイント陸軍士官学校で士官候補生の不審死体が発見される。

当初自殺とされていた遺体から心臓が抜かれていたことから、

この土地に住む元刑事のオーガスタ・ランド―に調査を依頼する。

彼はそこで出会った詩を嗜む候補生E・A・ポーに協力を依頼する。

山間の士官学校で起きた殺人事件。

諦観の中にどことなくユーモアのある、

掴みどころのないランド―という男を、

クリスチャン・ベールがいい感じに演じてて、

そのアシストにアラン・ポーという設定が、

推理を展開する中で有無を言わせぬ説得力を生み出してました。

そのせいかアメリカが舞台なのにクリスティやクィーンより、

むしろ横溝正史や江戸川乱歩のような湿度の高い

作品に仕上がってて、久しぶりにそんな空気を楽しめました。

 

Netflix配信前の限定公開だったんですが、

大仰な超大作かインディーズの小作品といった劇場作品より

配信の作品の方がクォリティも含め魅力的なものが最近多い気がします。

今までと逆にスマホからスクリーンへの一部輸出いうか。

スクリーンで観るのを楽しみにしているボクはちょっとザワつきますが、

そういう流れが一般化してくるかもしれないですねえ。

(それならナイブズ・アウト2も劇場でやって欲しいなあ)