アメリカ・マサチューセッツ。
高校生ルビー・ロッシは、両親も兄も耳が聞こえないため、
通訳として早朝の漁に出た後学校へ行く毎日だった。
歌うことが好きな彼女は、
新学期になりクラブの選択でコーラスクラブに入ることを決める。
・
聴覚障害を持つ家族のサポートをしながら、
バークレーを目指す少女の物語。
などと書くとちょっと悲壮感漂う根性ものみたいですが、
ここの家族がマイペースで面白い。
耳が不自由なことなどものともしないスタンスは、
むしろこちらの同情心など余計な事のように感じます。
(そんなだから娘もフォローが大変なんですが)
もう1人クラブの顧問が相当クセがある情熱家で、
音楽への愛が伝わってきて熱くなります。
人って自分だけじゃなく周りの人の縁でも、
道が決まっていくもんだなあと思いました。
ジョ二・ミッチェルの"Both Sides, Now"や
クラッシュの"I Fought the Law"とか意外な選曲は
ちょっとうれしかったです。