LA.。
女優を目指すミアは、
映画スタジオのカフェで働きながら、
オーディションを受け続けていたが、
めったに役をもらえずにいた。
ある日パーティの帰り、
クルマを駐禁でレッカーされてしまい、
歩いて帰る羽目になった彼女は、
途中場末のクラブから流れるピアノの音に魅せられ、
店に入ると、一人のピアニストが演奏していた。
彼の名はセバスチャン。
この後すぐ、店をクビになる男だった。
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「”LA LA LAND”って随分ダサい邦題やなあ」
と予告を見て思ってたんですが、
ごめんなさい、原題でした。
この作品も”セッション”に続き夢追い人が主人公。
でも、前作のようなピーキーでヒリヒリした人たちではなく、
もっとどこにでもある、自分たちの事かもしれない
物語でした。
OPで車中の皆さんがいきなり歌い踊りだす、
往年のミュージカルを思わせる演出は、
映画自体がもともと夢のようなものだといってるような
夢現な高揚感のあるものでした。
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オーディションのシーンで、
エマ・ストーン演じるミアが、一瞬で役に入るのを見て、
うわ、やっぱりプロの役者さんてすげえと思いました。
(それでもオーディション落っこちゃいましたけど)
あんな人たちが割拠する中、役を取るっていうのは、
ホント大変なことなんだろな。
あの世界、隙あらば出し抜くバイタリティは、
必須スキルですね。
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途中セバスチャンが、
ジョン・レジェンド演じる学校の旧友に誘われて入った、
ジャズバンドのラディカルなアレンジに、
難色を示すシーンがあるんですが、
ボクが一番共感できたのは、この変わり者の旧友でした。
当時、モンクのやったことを、
今やっても仕方なくて、ジャズの為に今何をやるべきかを
監督も模索してるのかなとちょっと思いました。
そういうところでいうと、恋愛映画ではあるんですが、
ジャズへのこだわりと愛も結構感じました。
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アカデミー賞14部門ノミネートって書いてありましたけど、
何気にアカデミー賞ってミュージカル好きですねェ。
http://gaga.ne.jp/lalaland/index.html