"虐殺器官" TOHOシネマズららぽーと富士見 | Something Wonderfulな日には
 
 
2020年 グルジア・トビリシ。
アメリカ情報軍大尉クラヴィス・シェパードの部隊は、
一人のアメリカ人を追って国防大臣邸に潜入する。
しかし、捕獲した大臣から、
男は一ヶ月前に出国したと告げられ、
作戦は失敗に終わる。
帰還したトラヴィスと同僚のウィリアムズは、
ペンタゴンに呼び出され、
プラハにて、その男"ジョン・ポール"の追跡を
命じられる。
 
"Project Itoh"第三作目。
”ハーモニー”と並んで好きな作品です。
制作会社の倒産を乗り越えて、
満を持してのリリースですね。
 
原作にある、膨大な専門的情報と、
絵に表現しにくいニュアンスを取捨ふるいにかけて、
説明がましくなく、
分かりやすく伝えようとしてる努力をすごい感じました。
ただ分かりやすくするせいか、罪と罰という割り切れないものに対して、
母親とのエピソードを外したことや、
アレックスの意味づけ、
エンディングの見せ方については、
原作の意図からずれちゃってる気がしました。
 
 
この作品もそういう雰囲気ありましたが、
原作を読んだ時、
実写でヨーロッパの監督さんが作ると、
いい映画になりそうだなあって思ってたんで、
そっちも是非誰か作ってくれないですかね。