映画監督アルフレッド・ヒッチコックの名声と裏腹に、
評論家の間では、大衆作家と評されることに異議を唱えた、
ヌーベル・ヴァーグの旗手フランソワ・トリュフォー。
彼の送った手紙に心を動かされたヒッチコックは、
彼とのインタヴューに応じ、様々な技法を解説する。
1966年それを書き起こした「映画術」が
米仏で出版される。
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先週”めまい”を観にいったばかりなので、
絶妙なタイミングでした。
ヒッチコックとトリュフォーのインタビューの間に、
デヴィッド・フィンチャー、ウェス・アンダーソン、マーティン・スコセッシ、
ピーター・ボグダノビッチ、黒沢清といった、
ヒッチコック好きなんだろうな~って思わせる、
個性的な作品を作ってる監督が、
ヒッチコックへの熱い思いを語ってくれます。
”下宿人”から”ファミリープロット”まで、
サスペンス監督としての作品が満遍なく出てきますが
先述の”めまい”と”サイコ”についてのディテールが
結構長めに収まってて、
特に”めまい”について、
演出にこめられたアイデアの対する賞賛は、
どの監督もすごかったです。
(フェティッシュな変態映画というのはわかりますが、
ここまで深読みしたことなかったです)
そういう絶賛の中、スコセッシ監督が「わかりにくい作品」というのと、
ボクの煮え切らないっていうのと近い気がしました。
それを聞いたとき、ヒッチコック作品のいいところの一つは、
語らず見せる
洗練させたわかりやすさなんだろうなって思いました。
http://hitchcocktruffaut-movie.com/