"Carrie" movixさいたま | Something Wonderfulな日には

Carrie

怖い映画は大の苦手な僕が、なぜかスティーブンキングの原作モノだけは
観に行ってしまうのです―

ヒットガールに始まり、吸血鬼、人狼と「つよい女の子」を演じてきて、
割と我体もいい(失礼)クロエが
キャラ的には真逆のキャリーを演じるとどーなるんだろうと思ってました。

でもここでは、シシー スベイスクのキャリーや
(キューブリック版)シャイニングのお母さん(また失礼)のように
元々少し病的風じゃなく、
気の弱い「普通の」女の子として描かれていて「そう来たか」って感じでした。
(役的には、見ていてイラッとするくらいの人じゃないと、
いじめられているということ自体に「なんで~?」ってなってしまうとは思うけど)


作品の感想としては、PG-12という狙いもあったのか、「遠慮」があったな~
徹底的にはやりきれてなかったというか、排気弁があったというか。
例のシーンに至るまでの圧縮、そしてそこからの爆発を感じさせる
必然に弱かった気がしました。
(あの超能力でやっぱりヒットガールになっちゃうっていう
続編もあるかなあと思ったけど、さすがにそうはならなかった。)



絞り出した勇気が仇になるのは、残酷で悲しいよなあ。
泣きながら家に帰るシーンはホント切ないです。