発達心理学は、人間の心と行動が一生を通じてどのように発達するかを明らかにする分野です。
乳児から高齢者まで、認知・情緒・社会性などの側面を総合的に扱います。
■ 代表的な理論:ピアジェの発達段階理論
ジャン・ピアジェは、子どもの認知発達を4段階(感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期)に分け、子どもは年齢に応じて異なる思考の枠組みを持つことを明らかにしました。
たとえば、「保存概念」の実験では、水の入ったコップの形を変えると、未発達な段階の子どもは「水の量が変わった」と誤解をするということがわかっています。
これは、発達には段階的な論理構造の変化があることを示しています。
■ 現代に応用
近年は、発達障害(ASDやADHD)の早期発見・支援が進み、ピアジェ理論に加えてヴィゴツキーの最近接発達領域(ZPD)の考え方も教育支援に応用されています。
また、高齢者の認知症予防や生涯発達の視点も重視されています。
参考文献:
・Piaget, J. (1952). The Origins of Intelligence in Children.
・文部科学省「発達障害に関する資料集」