変革型リーダーシップ理論とはバーナード・バス(Bernard Morris Bass)が提唱した理論です。
彼は、リーダーがメンバーに与える影響力の種類に注目し、変革をもたらすリーダーシップのスタイルを研究しました。
当時、組織の多くは、リーダーが管理や命令を行うことで成果を出す従来型のリーダーシップに依存していました。
しかしバスは、これに対し、メンバーが組織のビジョンに共感し、自発的に行動を変えることが重要であるとし、変革型リーダーシップの重要性を強調しました。
変革型リーダーシップ理論は、リーダーが明確なビジョンを提示し、それに基づいてメンバーを鼓舞し、モチベーションを高めることで組織全体に大きな変革を促すスタイルです。
この理論では、リーダーが一方的に指示を出すのではなく、メンバーの個別の成長や共感を重視することがポイントとされています。
リーダーは、信頼や尊敬を勝ち取る「カリスマ性」や、個別のメンバーの成長を支援する「個別的配慮」を通じて、メンバーが組織目標に向けて自発的に行動するよう促します。
このようなリーダーシップ・スタイルは、組織の目標達成だけでなく、組織全体のイノベーションや持続的成長を支える要素として重要視されています。