リクルート社創業の一人であり名著「心理学的経営」の著者でもある大沢先生が新入社員に贈った言葉だそうです。
当時の時代背景や表現を考慮したとしても、今もベンチャー気質の企業には必要な考え方がぎっしりと詰まった文章だと思います。
【新入社員に贈る7つの大罪】
1.分不相応の罪
「私は新人だから」「課長の分際でこれ以上は」など往々にして自分に枠をはめている人がいる。
「組織」の持つ力学でもある。
リクルートマンにはもとより無用。
勇み足で上司から叱られるくらいの人が我が社では伸びる。
2.不作為の罪
我が社は失敗に関して寛大である一方、なにもしない消極的な姿勢をとがめる社風であることは、先輩社員は先刻承知のはずである。
影の薄い人間はリクルートでは干されることを肝に銘じてほしい。
3.楽を選ぶ罪
易きに流れる、骨身を惜しむ、なるべく楽をしようとする。
このような習性をリクルートは嫌う。
自ら泥をかぶる。
苦労を厭わないという意味でなりふりかまわず、動き回る姿がリクルートマンの鑑である。
4.出し惜しみの罪
持てる力は100パーセント、いや120.150パーセント出し切ろう。
力をだしきるまでもないやさしい仕事なら、新たな仕事に挑戦して欲しい。
我が社は全力投球主義を尊ぶ。
5.扶養家族の罪
他社ならいざ知らず、リクルートにあっては、新人といえども扶養家族であっては困る。
即戦力としての期待は、わが社始まって以来変わっていない。
配属されたチームの中で早く役にたつメンバーであってほしい。
6.アウトサイダーの罪
共通の目標に向かってチームが燃える中で、参加度の低いメンバーがいるとムードはしらけてしまう。
仕事でもイベントでも同じこと。当事者意識のない人は害になる。
7.不健康の罪
ビジネスマンにとっておそろしくもっともたいせつなことは健康であろう。
飲み過ぎ、食べ過ぎの不摂生、朝食を抜くなどの不規則な生活。
気力の上でピンチが訪れることもある。
自分の健康は自分で守ること。
出典:(1983 大沢)「株式会社リクルート当時のリクルート新人に贈るメッセージ」
社会人としての自分の役割意識、仕事を通じて自分も成長していきたいと考えていた当時を思い出しました。