二重過程理論における「システム2」とは、物事に対して知識や知恵を使い、論理的に判断し選択する考え方を意味します。
重要な選択や決断は、誰しも熟考し、慎重な選択をするといった行動をとりやすいものです。
ただし、システム2は体力や集中力などが必要不可欠なので、うまく保てない場合、適切に稼働しません。
さらに、物事における決断は「システム1」→「システム2」という順番で行われます。
そのために、システム1の段階で「答えが出た・納得できた」と脳が感じ錯覚した場合には、その認知が正しいと思い込んでしまうこともあります。
その結果、間違った選択や不合理な決断、バイアスが生じてしまうこともあります。
【システム2の特徴】
使うのに体力がいる
最終的な決定権を持つ
通常時は記憶や注意力を担っている
システム1で不可能な時に稼働する
論理的に道筋を立て、統計やデータで考える
普段、システム2(意識的・遅い思考)は、脳のエネルギー消費を避けるため待機しているものとされています。