シュロスバーグのトランジション理論 | ソリューションのおぼえがき

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N・K・シュロスバーグ氏が考える「トランジション」とは、一言で言えば人生や人間関係などの転機です。

 

転機にはイベント型とノンイベント型の2つがあります。

イベント型とは、予期した通りまたは予期せずに起こったものです。

一方、ノンイベント型は、予期していたことが起こらないことを指します。

 

このように分類した上で、今自分が直面している転機がどのタイプなのか、その変化が何をもたらしているかを客観的に把握することが大切だと考えました。

 

また、転機に対しての対処方法として、状況(Situation)、自己(Self)、支援(Support)、戦略(Strategies)の4Sを点検するとよいと考えました。

 

Situation(状況)

自分にとってその転機がどんなもので、どんな意味を持つのかを評価します。転機の原因や予測可能性、一時的なものか永続的なものか、過去に同様の経験があるか、ストレスを感じているかなど、明確にしていきます。

Self(自己)

自分の特性や価値観を理解します。今の仕事の重要性、仕事とプライベートのバランス、変化に対する対応力や自己効力感などを確かめます。

Support (支援)

転機を乗り越えるために周囲からどのようなサポートを期待できるかを把握します。家族や友人からの援助、重要な情報を提供してくれる人物の存在、経済的・物理的な支援などを検討します。

Strategies(戦略)

転機を乗り越えるために、現在取り組んでいる対応や今後の有効な手段を考えます。新たなトレーニングを受けることやストレス解消を図ることなどを把握します。

 

これら「4つのS」を明確にすることで、その後の具体的な行動につなげることを提唱しました。